とある部屋に投げ込まれるウォン。
殺すならいっそ天徳殿の前で首を斬れと息巻く。
そこに賜薬(サヤク:사약)が運ばれる。
そこにペガがやってくる。
どうした?オレが死んだか死ななかったか、皇帝が確認してこいと?と、ウォン。
兄上に伝えるものがあってきました、ヘ・スのお願いですと、ペガ。
そして、チェリョンの書いた血書を渡す。
あいつは随分前に死んだじゃないか?と、ウォン。
兄上に、妹の手紙を必ず伝えてとの遺言を残しました、私が更にして差し上げることがなくて、申し訳ありません・・・と、ペガ。
手紙を読み、自分を一途に思っていたチェリョンの心情がわかるウォン。
間抜けに、どうして私を恨まないのだ・・・どうして・・・
孝隱太子 王垣(ヒョウンテジャ ワン・ウォン:효은태자 왕원) 謀反の罪で死刑。
ウクの家を訪ねるペガ。
そこで少女に出会う。
おまえ、ウク兄上の娘だろ?オレはお前の叔父だ、13番目の叔父と、ペガ。
ウソ、楽工のようだけど!と、少女。
ほんとうなんだけど!お前、名前はなんだ?と、ペガ。
名前?ポクスンよ!と、少女。
その名前は、ウヒが嘘をついてペガに伝えた名だった。
しかも、ウヒと同じように鎭墓獸(チンミョス:진묘수)のノリゲを持っていた。
どこから出たのかと問うペガ。
知らない、いつもあった、わたしが一番好きなものよと、ポクスン。
ウヒとの最後の夜を思い出していると、いつの間にかポクスンはいなくなっていた。
※彼女は後にペガの子を産む獻貞王后(ホンジョン ワンフ:헌정왕후)。
ウクがやってくる。
小さな咳をしており、体調が思わしくないようだ。
いまだに婚姻するつもりはなく、ぶらついていると聞いたと、ウク。
ときめきがなければ、人生がどれほどつまらないでしょうか?と、ペガ。
陛下は貞觀政要(チョングァンンジョンヨ:정관정요)を読んで歳月を送られていると、ようやく剣を取り除いたのだな、奴婢たちを按檢(不当に奴婢になった者の解放)して科挙を実施して・・・すべて豪族たちの勢力を折るためだと、ウク。
相変らず皇宮のことに関心が多いですねと、ペガ。
ただ見守っているのだ、ソがどんな皇帝になっていくのか気になって、高麗は、歴史的に最も強力な皇帝を持つようになるのではないかと、ウク。
それ程に諦めたことも大きいでしょうと、ペガ。
頷き・・・この頃は思い出す顔が多いと、ウク。
未だにヘ・スが恋しいですか?と、ペガ。
さあ・・・私は常に心を与えるのに、失敗だけ繰り返したから、それにようやく気づいた・・・と、ウク。
そして、解氏夫人のことを目に浮かべる。
誕生日なのに、どうして伷(チュ:주:長男で後の景宗)を一度もお訪ねにならないのですか?父親を怖がっています、陛下がこの子を競争者のように思っているから・・・
もう慶春院君(キョンチュウォングン:경춘원군:ワン・ヨの息子)や興化宮君(フンファグングン:흥화궁군:ワン・ムの息子)、甥たちまですべて打っておいて、けれど息子だけは信じるべきでしょうと、ヨナ。
おい、皇后、私は見えない仮面の裏に本心を隠している者たちをよく知っています、皇后もあの子も、いつの日か私を打つかも知れないのをよく知ってますと、ワン・ソ。
それで、いまだにその子だけ覚えておいでなのですか?・・・すべての民が平等だと騒いだのはヘ・スしかいなかったのに、あの子を忘れないで奴婢按檢のようなことをなさったではないですか、私が知らないとお思いですか?と、ヨナ。
そうだとしましょう、けれど、皇后が知ったとして、変わることがあるのか・・・と、ワン・ソ。
フッ、こうしてみて、ヘ・スあの子がどうして去ったのかわかった気がしますと、ヨナ。
ワン・ソに少女がぶつかる。
その少女はヘ・スのように、わざと痛がる素振りを見せる。
お前が来て当たったんだぞ・・・ん~、お前は誰だ?と、ワン・ソ。
やって来たチョンに、お父さん!と言って抱きつく少女。
陛下に拝謁致しますと、チョン。
忠州の外に出てはならないお前が、皇宮に来るのか!?と、ワン・ソ。
スの忌日で・・・申し訳ありません、私がしばし狂っていました、二度とこんなことはありませんと、チョン。
お前の子か?と、ワン・ソ。
はいと、チョン。
婚姻の許可を出した覚えはあったものの、子が大きいことをいぶかしがり、何歳かと問うワン・ソ。
国事のためにお忙しいでしょうに、私の子の事まで何をと、チョン。
チョンは少女を連れて行こうとしたが、ワン・ソは少女の髪に、自分がヘ・スに贈った髪飾りを見つける。
そして気づく。
子供は置いていけと、ワン・ソ。
私を殴り殺す前にはダメです、この子は、皇宮で過ごさせないでくれと言いました、とても怖く寂しく、そこに送りたくないと言いました、ヘ・スは、死ぬ時までその心配ばかりしましたと、チョン。
第14皇子ワン・ジョン、お前の帰郷刑を解く・・・時々皇宮に来ても良い・・・と告げ、去って行くワン・ソ。
少女を抱きしめるチョン。
チモンが皇宮を去る。
その方をすごく思い出されてと、チモン。
約束が違うじゃないか、そなたは誰の人でもない、皇帝の人だと言ったのにと、ワン・ソ。
はい、けれど私の皇帝はお一人なのですよ、私にとっては皇帝で、友人で、君主でした・・・ヘ・スお嬢様は、もしかしたらこの世の方ではなかったでしょう、顧みればそう考えられる事が一つや二つではないのです・・・
だからもう忘れてください、届かない方を恋しがれば、私のようになりますと、チモン。
コメント
最後まで訳してくださり本当にありがとうございました。
このドラマは大好きでした。
これからも楽しみにしています。
ありがとうございました。
一番詳しく、また史実とのかさねあわせ、背景の解説など、とても深く楽しむことができました。わたしにとってはじめての時代ものだったので…。
お疲れ様でした。最後まで訳してくださって感謝・感謝です。