出て行け!
『ユ・セミ、どうして会ったの?あの子がどうしてト・ミンジュンを探して行ったの?』と、ソンイ。『話したじゃないか。ユ・セミさんは、あなたを心配していた』と、ミンジュン。
『心配?笑ってひっくり返るわ、ホント。あの女はわたしの友達じゃないわ、もう。ほんとに呆れた子だね。一体何の心積もりなの?何を知りたいのよ?わたしがどんなに惨めに過ごしていいるか、そんなのを掘り出そうとしてるのよ、何よ!』と、ソンイ。
『古くからのの友達だって?』と、ミンジュン。『それがなんの関係が?』と、ソンイ。『いい人のようだった』と、ミンジュン。フォークに刺したイチゴを投げるソンイ。
『ト・ミンジュンさん、今誰の側よ?わたしの側なの?ユ・セミ側なの?』と、ソンイ。『いま、そんな話じゃないじゃないか!』と、ミンジュン。『どうして違うの?わたしがユ・セミが嫌だって言ったら、それなりの理由があるだろうという考えはないの?』と、ソンイ。
『そうだな、すべてのことには理由があるだろう。チョンソンイさん、あなたの周りの人々が、あなたから去ったのにも理由があるだろうし』と、ミンジュン。『なに?わたしがこのようになったのは、わたしのせいなの?それなら?』と、ソンイ。
『周辺の人々がおまえの側についてくれないと恨む前に、おまえはなぜその人々をおまえの側にできなかったか考えてみろってことだ。もしかしたら、おまえが孤独なのはおまえのせいだ!』と、ミンジュン。
『わたしは孤独じゃないわ。誰が孤独になったって!』と、ソンイ。『違うなら、どうしてここに来ているんだ?友達のところにも家族のところにも行けず、どうして見知らぬ男性の家にやってきてる?どうしてわたしに頼る?おまえは孤独なんだ。誰もそばに居なくて。どこにも行き場がなくて』と、ミンジュン。
『出て行け!』と、ソンイ。『ここは私の家だぞ』と、ミンジュン。『ひとことも言わずに消えろ!』と言い、走って何処かへ行くソンイ。
告白へのリプライ
『オレのメール受けなかった?』と、フィギョン。『受けたわ』と、セミ。『けど、どうして電話しない?』と、フィギョン。『怖くて』と、セミ。
『あの時、おまえの電話を受けて、すごく考えたんだ。今まで、オレが気配を読まずそうだったと。初めてソンイが好きだと告白したのもおまえで、オレの手紙、ソンイに届けてくれたのもおまえで、ソンイのせいで辛い度に呼び出して相談したのもおまえで・・・おまえ、おれがそうするたびにどれだけ辛かったんだ?すまなかった。けれど、これからもすまないようだ。
オレを見てくれない人を好きなその気持、誰よりもオレがよく知っていて。おまえの心がほんとうに痛いこと、誰よりもオレがよくわかっていて、それを考えるとオレも本当に残念なんだが、愛する女性を他に閉じ込めておいて、オレがおまえに何をしてあげられると言うんだ?オレがお前にしてやれるのは、拒絶しかない。だから、すまない。心を整理したら連絡してくれ。オレは、友人ユ・セミを失いたくないから』と言い、フィギョンは去ろうとする。
『フィギョン!ソンイのお隣に済むト・ミンジュンという男性、どこかで見たようじゃない?』と、セミ。『急に何のことだ?』と、フィギョン。12年前の写真を見せるセミ。『これはなんだ?』と、フィギョン。
『言ったじゃない。12年前の事故で、ソンイを救ったその人、わたし知ってるって。その時、わたしが撮った写真よ。あなたが見たところ、どう?わたし、同じ人に見えるんだけど』と、セミ。
『これ、話になるか?12年前だぞ!お前も変わり、オレも変わったのに』と、フィギョン。『どうなってるのかわたしもわからない。重要なのは、12年前、その人と同じような男性が、今ソンイの前に現れたってことよ。ソンイは、その人が、その時のその人だってこと、まだ知らないだろうし』と、セミ。
星から来たあなた 第9話6/6に続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
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