エシンが籠に乗って電車のそばまでやって来る。
エスコートしようとするヒソン。
それを無視して乗り込むエシン。
ハマン宅とアボムにはここで待っていてくれと、ヒソン。
席が空いているのに乗せてくれなかったので不平を言うハマン宅。
事情があるんだろと、アボム。
アメリカ軍のナウリは炸醤麺と餃子をおごってくれたのにと、ハマン宅。
たかだか炸醤麺一杯で向こうに渡ったのかと、アボム。
若干離れて座っている3人。
あの者は無賃乗車です、降りろと言っても降りず方法がなかった、いないことにしてくださいと、ヒソン。
ところで、どうして人がいないので?通りすぎる際に見たときには毎回満席だったのにと、エシン。
私がこうしました、私達二人だけにと、ヒソン。
それはどういうこと?票をすべて買ったというの?と、エシン。
金の話をお話になるですか?お嬢様と、トンメ。
心配するな、約定は約定なのでと、エシン。
なんの金?と、ヒソン。
必ず月中です、借り手の言葉は毎回同じで、お嬢様と、トンメ。
朝鮮で一番の金持ちが誰かご存知で?いま君の前にいるんだと、ヒソン。
私に金を出せと言った方は別の方なのかと、トンメ。
この女人がどれだけ借りていようと事故は起こすな、朝鮮の山は王のものだが、田と畑はすべて私のものなのでと、ヒソン。
幸いです、どこであろうと埋めて差し上げられるのでとトンメ。
そう言うと、運転手に止めろと伝える。
ブレーキが利きすぎたのか、大きく揺れる電車。
そのせいでトンメに抱きついてしまうヒソン。
微妙な空気。
大丈夫ですか?危うく怪我するところでした、私は大丈夫ですと、ヒソン。
笑いをこらえるエシン。
近い田畑を探さねばならないか?と、トンメ。
気をつけてと、ヒソン。
再び走り出す電車。
ク・ドンメとはどんなことで?どうして借金を?大金ですか?と、ヒソン。
そんな事があったのです、私が良いようにします、今日は私をどうして尋ねてきたので?と、エシン。
電車に乗ろうと、こうして二人と、ヒソン。
それで票をすべて買ったのですか?と、エシン。
うなずき・・・私だけが聞きたかった、君の話を・・・しとやかな女人が足を怪我する事が何があるのか・・・という、そんな話などです・・・・・これまで合わせた服はどこにあるのか・・・という話も・・・・・今後君が来た服は私が着ることにすればよいのか・・・という質問もと、ヒソン。
すでに説明したようですが・・・日本に送ったと・・・と、エシン。
ちゃんと着たという話をこう話しているのです・・・電車に乗ったので、次は舶来品の見物に行きましょうと、ヒソン。
関心がありませんと、エシン。
それなら、船遊びはどうです?と、ヒソン。
川が凍っています・・・ひょっとして狩りはお好きですか?と、エシン。
好きではないのですが、どうしてか?山に行けば君がちょっと有利でしょう・・・私を殺すのですか?・・・そうするのでなければこうしましょう、私をそのまま、婚約者に置いておいてください・・・
君が私の洋服を着て、愛国しようが売国しようが、私は君の影になるでしょう・・・だから危険なら、やって来て隠れてください・・・それが私が朝鮮に帰ってきた理由になるなら、光栄ですと、ヒソン。
贈り物だったのですねと、エシン。
受け取りますか?と、ヒソン。
山へ行くのよりも良くて・・・山に行けば、私がとても有利だという話ですと、エシン。
光栄ですと、ヒソン。
済物浦(チェムルポ:제물포)。
アレン公使が上海から戻ってきた。
皇帝が借款のためにアレンに何度も会おうとしていたが、それを避けるために在清アメリカ公使と議論するという言い訳で、その間上海に滞在していたと、イ・ワニクに報告する秘書。
皇帝の考えではアメリカはすごく正義の国のようだな、アレンが何を得ると日本とかまえるんだ?と、イ・ワニク。
王宮の訳官が上げた各国の通訳報告書を渡す秘書。
死体検案書の入った引き出しにそれを入れるイ・ワニク。
また、皇帝が直接在清アメリカ公使と接触したいだろうから、仲介人を求めるのでは?そんなことは誰がやるんだ?とも。
咸鏡道で活動している宣教師が皇帝を助けているという話がありますと、秘書。
私が尋ねればお前は名前を答えるべきだ!と、怒るイ・ワニク。
ケヒャンがイ・ドンムンだけいた、お客に部屋を一つと言っていた・・・と話していたのを思い出しているヒナ。
どこにいるのか・・・と探していると、205にその名前があった。
まさに今鍵を投げて出ていった男だ。
人力車に乗った外部大臣が暗殺される。
自分たちにその座が回ってくれば死ぬことになると、他の大臣たちは気が気ではない。
方法が一つだけある、疑わしい者を座らせたら?生きるのか死ぬのか?と、そのうちの一人。
ワニクの手が思ったより残忍だな、だれか防ぐ者がいないのか?・・・まったく誰もいないのか?と、高宗(コジョン:고종)。
イ・ワニクを据えてほしいと懇願する大臣たち。
乾いた笑いを見せ・・・私が与えねばならぬのかと、高宗。
陛下、臣がいたしますと、イ・ジョンムン。
そなたは出張るな、これまで予想していた・・・そなたは、この王宮に朕を一人にするなと、高宗。
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