この外国人は、イギリスの新聞社の記者です、みんなを取材したいとと、ユジン。
取材?それで呼んだのか?たかだかそんなことで発覚させたのか?と、義兵。
発覚ではなく浮かび上がりです、あなた達は隠れていて、あなた達の敵は自分たちの蛮行を続々と伏せています・・・そのどんな国も、あなたたちの闘争を、この小さな国の悲しい状況を知りえません・・・こんな時、朝鮮の事情を外国に知らせることは、意味がありますと、ユジン。
異邦人だと簡単に騒ぐのか?助けたければむしろ銃を取ってください!と、義兵。
あらかじめ言えなくてすまないが、私が呼んだのです、あの人の考えに私は賛成しました・・・この小さな国一つ、どうなろうと世間は知ろうとしないが、私たちは伝えて見ましょう・・・朝鮮の主権に向かって進む、恐れのない歩みの重さについてと、エシン。
私がしますと、鍛冶屋。
取材が始まる。
4日前にもあの下の村で戦闘がありました、日本軍4名を殺し、我々は2名戦死、3名負傷したと、鍛冶屋。
あなた達は日本に勝てると思っていますか?と、通訳のユジン。
我々義兵たちは言葉にならないほど勇敢ですが、武器が全くありません・・・わかっています、このように戦って、結局死ぬでしょう・・・けれど、日本の奴隷となって生きるので、自由民として死ぬのが遥かにいいですと、鍛冶屋。
記者両班は、あなたは外国人なので、倭の奴らに引っかからずに武器を買うことができるのではないですか?私達に武器を買ってください、金を払うからと、義兵。
従軍記者としてどちらにも手助けはできない、代わりにあなた方の姿を写真に収めたいと、マッケンジー。
あなたが見たことを世界に伝え、我々を知らしめてくださいと、義兵。
我々の姿を写真に撮ってもいいですと、鍛冶屋。
おそらくこの写真は、唯一の義兵の写真になるでしょうと、マッケンジー。
ありがとうございます、この世話になったことも、必ず返しますと、エシン。
たった今、全て返しましたと、ユジン。
いま?と、エシン。
そのように笑うのに、それぐらいの世話ほどだ・・・脱げた靴一つに命も掛けるのにと、ユジン。
貴下はその時でした?貴下はずいぶん遅いのですね・・・では先に降りてみます、同士たちが待っていてと、エシン。
少し歩き、初めて銃を向けあったときのことを思いだし、紐に通してネックレスにした指輪を出してみせるエシン。
ユジンも笑みを返しながら指にはめている指輪を見せる。
店に座っているトンメ。
あの親分・・・と、店主。
行くさと、トンメ。
そうではなくと、店主。
エシンがやって来ていた。
硬貨を一枚テーブルに置き、金を返しに来たわと、エシン。
お目にかかれず行くかと思っていたのに、月中であってもいらっしゃらなかったので・・・今日が最後の日なんですよ・・・もう全てお返しになられました、もうお越しにならなくても結構ですと、トンメ。
発つというのか?どこへ?手助けするわと、エシン。
お嬢様は助けることはできませんと、トンメ。
体も良くないと聞いた、助けを受けなさいと、エシン。
再び私を籠へ乗せようとするのですか?今回は乗りませんお嬢さん・・・私が武臣会に一歩を踏み出した瞬間から、私の最後はこう決まっていたのです・・・私がその籠に乗れば、お嬢さんも危なくなります、私だけ追いかけられます、お嬢様は、もう飛び上がってくださいと、トンメ。
「奢りが過ぎた両班の女が」私をどんなに苦しめたのか分かるか?と、エシン。
何も答えずに去っていくトンメ。
銃が足りない状態で射撃練習をしている義兵たち。
一人が死んでも後ろの者が撃てるようにと説明するチュニョン。
各地から上がってきた軍資金と手紙をファン・ウンサンに渡すイルシク&チュンシク。
ファン・ウンサンの懐から手紙を盗む男。
男が手紙を見る。
「2000万同胞の名で密偵を処断する」
すると、イルシクとチュンシクが現れる。
そうじゃなくてと、男。
違うって何が違うんだ?お前が走る理由がそこに全て書いてあるだろ?と、イルシク。
イルシクが目で合図すると、チュンシクは男を一刀両断する。
日本軍の動きを察知する二人。
逃げようというチュンシクに、それはダメだと言い、銃声がすれば皆が逃げられると、犠牲になる覚悟を示すイルシク。
自分たちが逃げても撃つと、チュンシク。
すぐに前言撤回し、そうだなと同意するイルシク。
こうして、刀を抜きわざと大声を出して逃げ始める二人。
彼らの推測どおり銃声が響き、上にいたエシンたちは気付き逃げ始める。
拠点を再び動かさねばならないと、ファン・ウンサン。
通りと言う通りに人相書きが貼ってあります、懸賞金もものすごいんですがと、ユジン。
それで会おうとしたのだ、お願いがある、朝鮮人はできないことでと、ファン・ウンサン。
朝鮮人じゃなくて殺すというのか?声がすごく違うんだがと、ユジン。
各地からの軍資金だと、ファン・ウンサン。
これを持って逃げろとくれるのですか?・・・私が何をすればいいのですか?と、ユジン。
汽車の切符を求めねばならない、到着地はピョンヤン、数も多く、朝鮮人が買えば疑われる、切符は12枚必要だと、ファン・ウンサン。
誰が発つのですか?と、ユジン。
生きねばならない者たちが発つさ、子供と女人と若者たちと、お嬢様、朝鮮の未来だと、ファン・ウンサン。
港。
抜刀しているトンメ。
日本の武臣会の手勢がやってくる。
天候が悪く10日のところを1日遅れでの到着だった。
天が助けたのか、ヤンファが助けたのかと、つぶやくトンメ。
日本の武臣会は、お仕えした親分だとトンメを本土で探していた男の死体を引きずってくる。
ユウゾウだ。
オレが会わせてやったわけだなと笑う武臣会の浪人。
オレが朝鮮に来て、最後にすべきことがこれのようだな、ユウゾウ・・・オレは相変わらず、誰であろうと斬ることができるからと、トンメ。
戦闘が始まる。
さらに一人!さらに一人!と、斬られながらも相手を斬っていくトンメ。
けれど、ついには力尽きる。
地べたに倒れ、朱に染まった顔でエシンとのことを思い出す。
(「奢りが過ぎた両班の女が」・・・私をどんなに苦しめたのか分かるか?と、エシン。)
やはり・・・こいつはダメな奴です・・・すごく忘れられたのを望みながらも、また、そう痛かったとおっやるので、そのようにでも私が、お嬢様の人生の一瞬だけでも持ったとすれば・・・こいつは、それで良いようですよ・・・。
絶命するトンメ。
朝鮮を潰すと言って歩みを進める武臣会。
馬で引きずられているトンメの遺体。
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