ここのところ外出を伴う仕事が多く、あらすじが書けていない状況です。
というか、ドラマの視聴さえもストップしているありさま。
獬豸(ヘチ:해치)のあらすじが溜まっているので早く追いつきたいのですが、なかなか時間が取れません。
なんとか時間を作らねば。
翻訳の質によって日本では面白いドラマが変わってくる?
さてさて。
Twitterを見ていて、トッケビ(도깨비)に入り込めなかったという人が意外と多いと知りました。
ボクの中では韓国ドラマ史上ぶっちぎりのNo.1ドラマで、無人島に韓国ドラマを一つしか持っていけないとなると、間違いなくトッケビを持っていくほどハマったドラマです。
「それなのにどうして?」との疑問が湧くのは当然のことですよね。
そこで、ある仮説を立てました。
「翻訳がイマイチ」
どうしてこの結論に至ったのかをお話しましょう。
不滅の恋人を見て、翻訳が切なくなった
いつからかは定かではありません。
3・4年くらいになるでしょうか。
日本語字幕というものを見ていませんでした。
実際、「不滅の恋人」も、先行あらすじは韓国語音声の映像を見て書いています。
なので、本当に久しぶりに、韓国語&日本語字幕で視聴しているのですが・・・かなり歯抜けですよ。
短い文章は比較的直訳されているものの、長い文章はかなり端折ってあります。
というより、大体の意味はあってる感じで全く別の言い方に変えて更に端折ってあります。
こうなると、「ストーリーがしっかりつかめるのか?」との問題がでてきます。
完全に精査したわけではありませんが、肌感覚では70%程度の情報量があるかどうか。
おそらくすべての作品でそんな感じなのでしょうね。
キム・ウンスク作品は台詞が多く難解
話をもとに戻してトッケビ。
とにかく、キム・ウンスク作家の作品はセリフが多いです。
しかも、彼女特有の婉曲表現というのがあって、翻訳するときにいつも涙が出そうなほど苦しみます。
韓国語としてのニュアンスは分かるのだけど、日本語にはしにくいことも多々ありました。
そんな難解で秀逸で文字数の多いセリフですから、一般的な字幕の文字数制限の天敵でもあります。
はっきり言って無理ですよ。
端折り翻訳では意味が伝わりません。
おそらく60%しか伝わっていません。
いや、それ以下かな?
そんな状況ではいくら文章構成の優れた作品でも台無しになってしまいます。
その結果、のめり込めずに離脱していった人も少なからずいるのではないかと。
困ったことです。
全訳バージョンを作ればいいのに
もうこれは昔から言ってますよ。
日本で視聴する環境を考えたら、そうするのはありだと思いませんか?
昔は一般的にはテレビかスカパーの放送をとりあえず録画して見てました。
なので、いくらでもプレイバックして視聴することができていました。
最近ではようやくオンデマンドが普及して、それこそ何度も見ることができる環境が整っています。
なので、全訳字幕やそれに近いものが出てきても、視聴者は十分に視聴可能なのです。
もちろん、全訳が辛ければ歯抜け訳を選択すれば良いこと。
多チャネル化は技術的に簡単なので、いくらでも設定が可能でしょう。
また、音声に関しても、日本語と韓国語は相当な互換性があるので、実際に俳優が韓国語を話しているスピードで、日本語がほぼほぼハマります。
そうすれば、「韓国ドラマの脚本て倒置法が多いのね?」なんて気づきも生まれることでしょう。
(日本語字幕では表現が変わっていることが多々あります)
そもそもですよ。
本だと70%分しか訳してないなんてありえないじゃないですか?
どうしてドラマだとありなのですか?
だめでしょ?
特に、韓国では文才のある人が本の作家ではなく脚本家になるので、その才能を味わう機会を逸失するなんて馬鹿げてます。
キム・ウンスク作家の文章なんて、翻訳してて震えますから!
というわけで、翻訳関係者の方。
新しいチャレンジをしてみてくださいな。
文責:韓国ドラマあらすじ団
コメント
字幕に関して全くの同意見です。また、邦題に変更してニュアンスを変える作品もあるのでもったいかないと思います。私も字幕なしでドラマを見ることが多いですが、理解できない時も多く、特にトッケビの時には本ブログを毎度楽しみにしておりました。そして、ブログ主さんの解説は鳥肌ものでした!良作な韓国ドラマの面白さを失わずに輸入してほしいものです!ブログ主さんが翻訳してみてはいかがですか??
賛同してくださってありがとうございます!
あらすじ団は完全に趣味で訳していて、折に触れて記述していますが、実は韓国語の基礎がありません。
なので、もっとできる方にドラマファンの意見を汲み取って実行していただければと思います。
全訳バージョンのアイデアはとても素敵です。なんかの映画で字幕が誤訳だと指摘され、全訳したら画面が字幕で全部埋まってしまうって、どこかで見た記憶があります。
ただ今なら、オンデマンドで何度も繰り返し見られるし、いろいろな方法が考えられるか思います。特にキム・ウンスクさんの作品は意訳の字幕ではもったいないですね。
書き込みありがとうございます。
そうなんですよね。
最近はテクノロジーも環境も変わっているので、より深く内容を知りたい方用に情報を提供できると思います。
どこかやってくれませんかね~。