ドラマの描写において、すべてを語ろうとせずに視聴者に解釈を委ねることも多々あります。
また、当初予定していた脚本と演出・演技の間に解釈の相違が生まれ曖昧な描写になってしまうこともあります。
さらに、韓国ドラマ特有の撮って出しのような撮影手法にも問題があり、整合性の取れないシーンが生まれます。
相続者たち第7話においてもそのような場面がありました。タンが登校中にウンサンの髪を解くとても印象的なシーンです。
多くのネットニュースでは、『ウンサンの首筋が綺麗だから小さな嫉妬を覚えて、他人に見せないようにしようと、学校にいる間中は髪を下ろしておけと言った』と、ありましたが、ぼくは全く逆の解釈をしました。
タンがウンサンの髪を解くシーン
まず、ウンサンの髪を解く前のタンの表情がこれです。この表情を、目的物に対する小さな不満と取るのか?目的物を他人の目には見せられないと小さな嫉妬を抱いていると取るのか?これだけではなかなか判断がつきません。
ウンサンの首筋です。野暮ったい首筋ととるか?人に見せたくない首筋と取るか?さあ、どっちでしょう?
ボクは前者だと思ったのです。更に言うと、パク・シネは顔の輪郭ががっちりしているので、髪を下ろしている方が小顔効果がありますよね?一般的に髪を結んでいる時より、髪を下ろしている時のほうが可愛いと思われるはずです。
髪を解いたあと。ここはスローモーションで髪が揺れる描写です。
さあどうでしょう?
どこかで首筋が綺麗だとか言っているようなら、脚本と俳優の容姿のミスマッチなのですが、言及した箇所に記憶が無いんですよね~。もし知っている方がいれば教えて下さい!
ウンサンのおろした髪がフックに
さらに、髪を下ろしていた時のほうがタンは気に入っているはずと思ったのには、2つのシーンがあるからです。
まずひとつは下の写真のシーンです。カリフォルニアの家で、早朝、プールサイドにいたウンサンに目と魂を奪われたシーンですが、この時のウンサンは髪を下ろしていました。毛先が軽やかに風になびいています。
キム・ウンスク作家は、ドラマの中でフックになるセリフを複数回使用しますが、このシーンをフックとして利用し、デジャヴ的に第7話の髪を解くシーンを差し込んだのではないかと思うのです。 カメラのアングルも結構似通っているし、髪が揺れるという特徴も同じです。
さらに、タンが初めてウンサンに告白した映画館のシーンでも、ウンサンは髪を下ろしていました。
男子というのは女子の髪型が変わってもあまりわからないのが一般的ではありますが、強烈な印象を受けた時の容姿というものは覚えているものです。
というわけで、個人的には、タンはウンサンの結んでない長い髪の方が好きだというのがぼくの結論です。
韓国のブロガーの意見は?
韓国のブロガーの記事を見ると、ネットニュースのままに解説している人もいれば、ボクのように全く逆の意味に捉えていた人もいて、結論が出ません。
中には、結んでいると社会配慮者に見えるからという意見もありました。確かに、昔から韓国の良家の子女は長い髪をそのままにしていることが多いです。
ネットニュースについては、協力関係にある会社は、同じ記事をロンダリングしてちょこっと変えて発表するので、それが真実とは言い切れない部分もあります。
脚本家が口を割れば結論は出るのですが、基本的にこういった種明かしはしないので、結局は闇の中ですね~。先述したように視聴者に委ねるということなのでしょう。
あ、大晦日のSBS演技大賞はLaLa TVで独占生中継するそうです。ハイビジョンで見たい方は契約してみては?
文責:韓国ドラマあらすじ団
コメント
こんにちは。お世話になっています。私も髪を解くシーンは気になるし、好きでした。同じ意見です。お前の髪の毛はおれが自由に触るよ。が伝わりました。親しさが伝わるシーンでドキドキでした。LALATV契約しますね。今年こちらで楽しく読ませてもらったドラマがありますので。両方とも、夢中になって読んで、そして見て満喫しました。MCにお二人とも登場すると教えていただいたので嬉しいです。日本語訳はないかもしれないけど、雰囲気だけでも楽しみたいです。
SBS演技大賞は同時通訳付きみたいですね。
けれど、意味はわかっても俳優たちの生の声が聞きにくくなるのでしょうね~。
多分そのうち字幕放送もやるでしょうね!