チョヨンを殺してしまったことは、イ・ソンゲに対しても伏され、自決したと報告される。
対質ができなくなったため、流刑ではなく地方に任官させるというのでどうかと思うと、イ・ソンゲに進言するチョン・ドジョン。
パンウォンを巨済島に送ろうと決心したイ・ソンゲ。けれど事態が急変する。
先日、明国辺方に侵入した倭寇を捕らえられたが、彼らが朝鮮朝廷の指図で明を偵察した間者だったと自白したという明からの便りを伝えるナム・ウン。
それで、大君ママのうち1人を明に入朝させ弁明しろといった内容ですとい、チョ・ジュン。
人質だ、死地だとの意見が出るが、送らなければ、事はより悪化するのが目に見えている。
思い悩むイ・ソンゲを見て、すべての悪役は自分が担うと、心のなかでつぶやくチョン・ドジョン。そして、パンウォンに会いに行く。
『英敏な方だから私が何を話すのかご存知でしょう。二つのうちから選択してください、他の道はありません』と、チョン・ドジョン。
『一つは巨済府尹として5年間下っていろということで、また他の一つは・・・まさか私を?』と、パンウォン。
『はい、それです』と、チョン・ドジョン。
『明に使節として行け』と、パンウォン。
『そうです、明皇帝の怒りで死ぬかも知れず、明で流刑にされることもあります』と、チョン・ドジョン。
『父上は本当に許されたので?』と、パンウォン。
『明へ行き明皇帝を説得できる方は定安大君(チョンアンデグン)しかいないということをご存知ですから』と、チョン・ドジョン。
『ハッ、こういう時は私を認められるのですね』と、パンウォン。
『違うでしょう。とてもお認めだから、とても深くお認めだから、危険となるのでしょう、。殿下にも世子にも』と、チョン・ドジョン。
『ありがとうございます。お二人が私をこのように認めて下さることも知らずに、ハハハハ・・・行きます、巨済のようなところで5年、できません』と、パンウォン。
『そうされることと思いました』と、チョン・ドジョン。
『むしろ、明に使節として行き、国の仕事をして死ぬ臣下となったりるか、でなければ!明皇帝を説得して1年内に、錦衣還鄕します』と、パンウォン。
部屋の外にはイ・ソンゲがいた。
『父上!』と、パンウォン。
『錦衣還鄕しろ』と、イ・ソンゲ。
チョルをするパンウォン。
資料を燃やしているプニ。
プニを後ろから抱きしめるパンウォン。
『お前、必ず泮村に入って行け。お前の言葉通りに、どんな場合にも三峰や私に巻き込まれてはならない』と、パンウォン。
『急に、どうしてですか?』と、プニ。
『お前だけ巻き込まれなければいい』と、パンウォン。
『どうしてそうおっしゃるので?』と、プニ。
『お前だけ巻き込まれなければ、そうさせられるなら』と、パンウォン。
『安心して獣の体で生きますか?』、プニ。
『ああ、心安らかに』と、パンウォン。
『そうおっしゃらないで、どうかそうおっしゃらないで、それなら、私がどうして心安らかに泮村に去れますか?』と、プニ。
『とにかく、お前は必ず去らねばならないぞ。獣であれ何であれ、私がどこでどうなるとしても、たとえ私が死ぬとしても。それでも、プニ、お前はどこかで笑っているだろう、そう思えるようにと、パンウォン。涙が溢れている。
『私が、昔友達だった頃に、大君ママを気に入っていた理由、 覚えてますか?』と、プニ。
『死ななそうで』と、パンウォン。
涙を浮かべ頷くプニ。
遼東城にたどり着くパンウォン一行。
皇帝陛下の呼び出しを受けていく途中の朝鮮の使臣団だと説明しても、矢を向けられ捕縛されてしまう。
始まった、この先なにが起きるかわからないと、浩亭(ホジョン:호정)河崙(ハ・リュン:하륜)。
ある男が出てきて、朝鮮が女真族を受け入れるという情報が引っかかったと告げる。また、似たようなオランケ(蛮族)たちだろとも言う。
その言葉に怒り立ち上がるパンウォン。
『今から私が言う言葉を訳してくれ・・・よく聞け、お前、死にたいか!』と、パンウォン。
躊躇しつつ訳すハ・リュン。
パンウォンの胸ぐらをつかむ男。そして、お前は誰だ?と言う。
『私はイ・バンウォンだ。そんなお前は誰だ?』と、パンウォン。
『私、私は朱棣(チュチェ)』と、男。
『誰なのですか?こいつ』と、パンウォン。
朱棣(しゅたい)・・・後の明第3代皇帝永楽帝
六龍が飛ぶ 第42話あらすじ1/2に続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
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