セミの告白
行く先にいたセミが人払いをしてソンイと話をする。『体はちょっと大丈夫なの?』と、セミ。『そうね』と、ソンイ。『フィギョンはまだ目を覚まさないって』と、セミ。『必ず目覚めるはずだわ。医師がそう言ってた』と、ソンイ。
行こうとするソンイを止めるセミ。『どうして?起き上がれないほどに怪我しておかなければならないのに、こうして来て嫌なの?わたし疲れてるから、もうちょっと離してくれる?』と、セミの手を振りほどくソンイ。
『事故の日のいくらか前に、フィギョンがわたしにこう言ったわ。わたしたち、友達としても会わないでいようって。もうわたしと会わないって。わたしを不安にさせるのが嫌って。なぜなら、あなたを好きな自分が不安で。わたしがあなたを憎く思う気持ちが、理解できる?
どうやって話すのよ。あなたにとってフィギョンはそばにいれば楽で良い友だちかもしれないけど、わたしにとってあの子は、わたしが持っているものをすべて捨てても得たいと思う一人だったの。
その一人があなただけを見るのに、わたしは何をすることができただろう。
嫉妬をする必要もなく、すべてのものを全部持ったあなたの目には、後ろでこっそり、あなたに嫉妬して嫌がるわたし、じめじめしたどん底に住んでいるように見えたかもしれないけど、わたしはチョンソンイ・・・フィギョンが落ちるあなたを受け止めて転がるとき、その子の代わりにわたしが死んだらいいって祈ってたの。
フィギョンもわたしと同じ気持ちだったでしょう。だから飛び込んだのでしょう。その心がわたしの心を跪かせたわ。だからチョン・ソンイ、お願いするわ。フィギョン、あなたが受けてあげてはだめなの?』と、セミ。
『ユ・セミ』と、ソンイ。
『フィギョンはあなたを持てなくて不幸だけど、あなたはフィギョンを持ったって不幸になるんじゃないじゃない。あの子は一生あなたを大切に愛してくれるわよ。わたしたちの中で、誰か一人は幸せでもかまわないんじゃないの?』と、セミ。
途中からずっと涙を流していたセミ。言い終わるとその場を去っていく。 あまり表情を出さないソンイ。車内にいるミンジュン。あるいはその会話を聞いていたのかもしれない。
兄の秘密
S&C社屋。チェギョンが部下を引き連れロビーを歩いている。
『イ・ジェギョン常務』と、パク刑事。『お久しぶりです、刑事さん』と、手を差し出すチェギョン。その手を握らず、『ちょっと話すことはできますか?ここは見ている人が多くて』と、パク刑事。手を引っ込め、『そうしましょう』と、チェギョン。
取調室
ユ検事が任意同行の礼を言う。『とんでもありません』と答え、前のめりになるチェギョン。『わたしに対して気になることは何ですか?』と、続ける。
チェギョンが検察に行った事実を耳にしたイ会長は、検察庁の自分達のラインを使って詳細をつかめと電話で指示をする。
フィギョンが目覚めている。実はソンイが見舞いに来てチェギョンと会話をしていた時に目覚めていたのだ。そして、チェギョンが両親を見送った時に完全に目を開け、瞬間移動してきたミンジュンに驚いていた。
『昏睡状態だったんじゃないのか?』と、ミンジュン。左手でストップの合図をして、自分の状態を隠しておくように促すチェギョン。そして、ミンジュンとチェギョンとの会話を聞き、兄が殺人者であり、ソンイをも殺そうとしていたことを知ったのだ。
涙を浮かべるフィギョン。
星から来たあなた 第15話6/6に続く
文責:韓国ドラマあらすじ団
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