では、これからうまくやってみようかと、置簿冊(貸したものなどをまとめた帳簿)を眺めるヒソン。
わ、若様!と、男。
キム・ヒソンです、これまでお元気でしたか?と、ヒソン。
留学されたとの話を聞いたのですが、こう成長して戻られたので、感激がひとしおですと、男。
この男はチョン警務使(警務庁の庁長)で、祖父の名を出したヒソンに対して、大監には心の借りが多いですと言う。
はい、それで、私がこうして尋ねてきました・・・私の祖父が生前こんなものをお渡しくださり、困難なことができれば訪ねろ、必ず助けてくれるだろうとおっしゃり、置簿冊をバーンと開けて見るに、最初のページに警務使様のお名前がダーン!・・・それでなのですが、私に金を貸してくださいませんか?と、ヒソン。
私がいまご存知の通り外部大臣死亡の件ですごく忙しく調査中でと、警務使。
こんな味方があるか、それならお忙しいので、私はすぐお金だけもらっていきますと、ヒソン。
このように2ページ目の相手のところへも行き、金を徴収するヒソン。
路上のクッパプ店へ行き、クッパプを頼むヒソン。
酒を用意し時計を見て・・・お前はほんとに、雷のようにうるさいなと、つぶやく。
すると、桶の水をぶっかけられる。
留学からちゃんと帰られたようですね、若様・・・その素晴らしい時計は10年経ってもチクタクと動いていますか?と、男。
祖父が時計を得るために売った土地の小作人で、そのために職を失ったのだった。
この方が誰だと思って?今日から水を止めるから出て行って!と、女将。
水を止めないでやってくれと、ヒソン。
店を出てすぐのところでユージンと出くわす。
いつから立っておいでで?と、ヒソン。
ハンカチを差し出すユージン。
すべてご覧になったようですね、大丈夫です、慣れたことでと、ヒソン。
自分の祖父か父かとヒソンが尋ねたことを思い出し・・・慣れる寒さじゃないです、拭いてくださいと、ユージン。
けれど、あのようにすれば気が晴れるのか、3人に一人は同情します、同情も情ではないですか?けれど、303号の気持ちは受けません、見てないことにしてくれるとより良くて・・・と言い、去っていくヒソン。
以前美しさが溢れていると声をかけた女性たちがヒソンに声を掛ける。
今日は気力がなくて・・・と、ヒソン。
ユージンがホテルに帰ると、ムシン会による205号の家探しが行われていた。
私が今日一歩早かったです、薬に関心があるなら持っていくなりナウリと、トンメ。
そちらはこの部屋をどうして探るんだ?と、ユージン。
退屈でと、トンメ。
退屈にしては懸命に探っているが?と、ユージン。
私も知らずに、習慣というのはこのように怖いのですと、トンメ。
何を探しているんです?一緒に探しましょうと、ユージン。
一人で探します・・・預り証書のときもそうで、その心中が信じられないナウリで・・・帰るぞ、なにもないと、トンメ。
咸鏡道慶輿郡阿山(ハムギョンド キョンフングン アサン)朱東萬(チュ・ドンマン)と書かれた封筒をメにするユージン。
ホタルを呼んだ日本人二人が、彼女を芸者扱いして乱暴している。
金は受け取らないので帰れと、トンメの部下。
浪人を物乞い扱いし、銃を突きつける日本人。(日本の設定がおかしいよね・・・朝鮮のようだったと思っているみたい)
物乞いが朝鮮に来て大手を振って歩けるようにしてやったのは誰だと思う?ク・ドンメ?違う、ハヤシ公使とその上の為政者の方々だ!朝鮮の皇后を変え皇帝を手懐け、朝鮮を属国にし清国を武器庫にロシアを打つ、大日本帝国の先頭にいるのがオレたちなんだよ!と、日本人の男。
撃てよ!と、トンメの部下。
そこにトンメがやって来る。
ぶったな?とい、トンメ。
何?と、日本人の男。
私は芸者ではありません、占いのためだけに来たのです、叩かないでください・・・オレがわかるって事は盲目じゃないってことだが、帰るという娘を捕まえて、見ろと言った占いはなぜ見ないんだ?その娘の占いはよく当たるぞと、トンメ。
占うためだけに呼ぶわけ無いだろ?なのに拒みやがって、下賤の女が!と言い、ホタルを蹴る若い方の日本人。
銃を顧みず平然と歩きホタルを起こすトンメ。
そして、見るな・・・と言ったあとに、部下の剣を掴み、若い方の日本人を斬る。
そうさ、オレたちは身分が違う、お前らは誰彼なく殺すことはできないが、オレたちは誰だろうと殺せるんだ、オレらは今日死のうが悔いはないんでねと、トンメ。
ハヤシ公使がこれを知ったらただでは済まないぞと、日本人の男。
男を殴り・・・むしろ知るべきだろう、ハヤシ公使も今までオレの縄張りには手を出さなかった、相思相愛とでも思ってたのか?互いに使いみちがあるからだ、この馬鹿が!酒代はもらったことにしてやるから、失せろ!と、トンメ。
賓廳(ピンチョン:빈청)。
ハヤシ公使がインチョンに軍艦を停泊させておいて第一銀行券を通す問題を解決してと要請している、国家間の溝が深まる前に一日も早く要請を受けるのが適当かと思うと、とある大臣。
朝鮮が自ら貨幣を作ることができないよう、自国の貨幣を流通させようとしているのだ!言い換えれば主権侵奪だ!と、怒りを表すイ・ジョンムン。
親日派大臣たちは、利点ばかりをあげつらう。
鉄道も日露戦争のためだと抵抗するイ・ジョンムン。
これはすべて、外部大臣の座が空席でこうなんだと、別の大臣。
人がいないわけでもないのにと、イ・ワニクを見るまた別の大臣。
農商工部大臣なのに、何を付け加えるというのです?付け加える立場になれば付け加えるのでは?と、沈黙の理由を述べるイ・ワニク。
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