キム・アンピョン大監とヒソンさんがイ・ワニク大監に会ったって?と口にし、情報提供者の男にカネを渡すヒナ。
また、対話の中で特別なことはなかった?とも。
賓館で会おう、イシモチ、東京の話・・・イ・ワニク大監がヒソン若様に、婚姻はしたかと尋ねられたのですが・・・と、男。
あ~、くそ・・・と、ヒナ。
日本語訳官に連れられて、花月楼にやってくるイム・グァンス。
入ろうと、日本語訳官。
狂ってるのか?ここは花月楼じゃないか!ここで飲んだら飲み代がいくらで、ここで酒を奢るんだよ!と、イム・グァンス。
まったく、アニキ、ここで金を出す人が他にいるんですって!と、日本語訳官。
同席したのはイ・ドンムンだった。
慣れてなイム・グァンスは、両脇の芸者によるスキンシップが、くすぐったくて死にそうだと口にする。
また、この席がどんな席か知ってこそ嬉しくもあるのですが・・・とも。
アメリカ公使館に長く勤務したと聞いている、それで、私に周期的にアメリカ公使館の状況を報告してくれればと、イ・ドンムン。
公式的要請ですか?と、イム・グァンス。
公式的ならどうしてお前を通す?と言い、金を見せ投げるイ・ドンムン。
残りは決心したら尋ねてこいとも。
便殿。
陛下、三更(サムギョン:深夜0時前後)を知らせる鐘です、もう寝所へお入りくださいと、イ・ジョンムン。
そこに入って夢を見るたびに悪夢なので、眠っては起きる・・・そなたは退庁せよと高宗。
湯剤を入れさせますと、イ・ジョンムン。
すると、内侍・内人を下がらせる高宗。
湯剤だけ入れてくるのか?何も盛らないと?と、身の危険も感じ、日本の間者がいるのではないかと疑心暗鬼になっている。
宣教師の某が済物浦(チェムルポ)に来る船に乗ったとの知らせです、計画通りに進捗中ですので、心を穏やかになさってください、陛下と、イ・ジョンムン。
日本は我々に負担となる借款をさせようと妨害するはずだ、それが駐清アメリカ公使に会って、必ず借款を成功させねばならない理由だ、春になれば止まっている京釜鉄道を我々の手で完成させねばと、高宗。
薬房で書信をチェックするエシン。
サンキスク(산기슭:山の麓)、ヘ チル ニョク(해 질 녘:夕暮れ)
先日言ったパッチムを使う言葉が書かれていた。
思わず笑ってしまう。
その返信「good job」に笑うユージン。
漕ぎ手はいらない?それにこの文はパッチムの有る文字が11個ありますと、ユージンの書信。
窯に到着する二人。
お客様、お嬢様、いらっしゃいませと、弟子のコ。
コ!親しくなった、元気だったか?と、ユージン。
そうではありませんでしたお師匠様の口の悪さで死にそうでしたと、弟子のコ。
師匠に差し上げずにと、弟子のコにビールを渡すユージン。
お前入って茶碗でも用意しろと、ビールを取り上げるファン・ウンサン。
こんな方ですと、弟子のコ。
何本持ってこられたか・・・と、ファン・ウンサン。
あれはなんです?と、ビールが気になるエシン。
麦酒という西洋の酒ですと、ユージン。
西洋の酒・・・色が・・・そなたは、この酒の味を見たのか?と、エシン。
飲んでみてこそお腹が膨らみ、薄くて濁酒ほどではありませんと、ファン・ウンサン。
それなら一本だけ分けなさい、私は味見だけしてみるわと、エシン。
いえいえ、嫌です、買って飲んで下さい、お金も多いのですしと、ファン・ウンサン。
それなら一杯だけと、エシン。
まったく、一杯ももったいないです、これがどれほど貴重なものかと、ファン・ウンサン。
味がなくてお腹だけ膨らむって!と、エシン。
その味を飲むんですよ!と、ファン・ウンサン。
まったく、こうも薄情な人をチャン砲手は、どうして親しいのかと、エシン。
まったく、何度申し上げるでしょうか、スングそいつの父親と私が友人だったんですって!と、ファン・ウンサン。
結構です、そう気になってもなかったわ、早く茶碗でも持ってきて、実力を示しなさいよ、何を示して、たいしたことないのよ、来るたびに割れた茶碗を両手なのでと、エシン。
知らずにこのようなので?知っていてそうなので?・・・(皆一味だとの結論を思い浮かべ)・・・知らずにそうなのなら言葉をちょっと、整えるのがと、ユージン。
何がです?と、エシン。
コ!早く来い、そうしてこそ客たちが早くお行きになる!と、ファン・ウンサン。
ビールを一本奪おうとするエシン。
お嬢さま、置いてください、私が7本というのを皆数えましたと、ファン・ウンサン。
実にケチな者だと言わざるを得ないと、エシン。
後悔するはずだけど・・・と、ユージン。
何がです?と、エシン。
帰路。
私がいないときも来たみたいですね、西洋の酒も持ってきてあげてと、エシン。
貴下がいない時にした借りが多くてと、ユージン。
借り?と、エシン。
朝鮮から逃げられるようにしてくれた人はファン陶工です・・・朝鮮を去るときはわからなかったのだけど、再び戻ってきて見るに、私を助けてくれた恩人たちが多くいました・・・ヨセフに私をお願いしてくれた陶工ファン・ウンサンがそうで、私を逃してくれた推奴(チュノ)たちもそうだったと、ユージン。
ファン陶工に良くしてあげなければと、エシン。
努力中ですと、ユージン。
私がです・・・私がする後悔がこれだったのですね、だけど、さっきはすごくしみったれじゃなかった?と、エシン。
ハハ、ちょっとそうだったようですと、ユージン。
川が凍ってるのに、どうしてしきりに漕ぎ手と同行されるのか・・・?と、ファン・ウンサン。
重くないですか?と、エシン。
漕ぎ手の仕事ですと、ユージン。
国文がとてもうまくなったのだけど、サンキスク(산기슭:山の麓)だなんて、すごく驚きましたと、エシン。
ヘ チル ニョク(해 질 녘:夕暮れ)をどうして抜かすので?と、ユージン。
大笑いするエシン。
立ち止まるユージン。
どうして、そう?私が厄介ですか?と、エシン。
笑ってるのだけみたいのに、泣くかも知れない・・・尋ねることがありますと、ユージン。
これは写真というものじゃないですか?鐘路に撮影局があるという声を聞いたわと、エシン。
もしかして知っている顔がありますか?と、ユージン。
この者たちは誰なのです?と、エシン。
この者たちのうちの一人を調査中なのですが、何か心に引っかかることがあって尋ねるのですと、ユージン。
何が引っかかるのです?と、エシン。
・・・この中のひとりの名前が、コ・サンワンです・・・お父様の顔を、知らなかったのですか?と、ユージン。
うなずき・・・日本へ渡って行き、一人の女人に会い、二人で質素に結婚して、私をお産みになったと聞きました・・・幾日にもならずお二人は亡くなり、生まれたばかりの赤子の私は、朝鮮に戻り、お祖父様の手にまかせられたと・・・
私の目元が、まさにお父様に似ていると・・・我を張る時が特に、お父様の顔だと・・・・ハマン宅もお母様の顔を知らないので、私の顔からお父様を抜けば、お母様のものだと・・・この方です、私のお父様、分かります・・・と、涙ながらのエシン。
何もしてやれないユージン。
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