そのアメリカ人がキム・ヨンジュを我々にさっと渡してくれたと?本当にそうしたというのか?と、イ・ジョンムン。
なので、今回起きた全ての汚名をキム・ヨンジュに着させ、宣教師が着せられた汚名を晴らし、名誉を回復させねばなりませんと、ファン・ウンサン。
すでに結論が出た事件で、真犯人を我々の手で処理すれば終わる、捜査記録を覆せば、大韓帝国の威信が落ちるだけ、得るものが何なのだ?その者がそう要求したのか?と、イ・ジョンムン。
私が大監にそう要求したのです・・・そのアメリカ人に重要なのは、宣教師の善意と名誉を傷なくさせることだけです、その者の好意を我々も一度なりとも好意で返すべきではありませんか?と、ファン・ウンサン。
ひょっとしてそうして、その者を得ようとするつもりなのか?そうすれば、得られるのが確かなのか?と、イ・ジョンムン。
すでに得ていたのもわからず、今は失いましたと、ファン・ウンサン。
キム・ヨンジュが捕まっていったのに、それを見ているだけなのかとチョン警務使に告げるイ・ドンムン。
イ・ジョンムン大監が直接尋問しているので、接近が難しいと、チョン警務使。
名前が出たらどうしますか?と、不安がるイ・ドンムン。
名前が出ることはないと、余裕のイ・ワニク。
また、誰が捕まえたのかとも。
浪人が捕まえ、アメリカ軍に渡しましたと、チョン警務使。
自分は大金を使っても人材を得ることができないのに、あのアメリカ人は・・・と、目の前の二人への嫌味と、ユージンへの不本意な称賛を同時にするイ・ワニク。
拷問を受けるキム・ヨンジュ。
お前の後ろにいる者が、イ・ワニクであっているか?と、イ・ジョンムン。
問うのを止めてそのまま殺せと、どうせ死刑のはずなのにと、キム・ヨンジュ。
背後を言えば命を助けることもできる、お前の後ろにいる者が、イ・ワニクであっているか?と、イ・ジョンムン。
イ・ワニクが誰ですか?と、キム・ヨンジュ。
お前のようなやつにも家族達がいるようだな、それなら、望み通りにしてやろう・・・朝鮮朝廷は、罪人キム・ヨンジュに、皇帝の玉璽を偽造した罪、無辜のアメリカ人を殺した罪を問い、最高刑の死刑に処すところだ・・・けれど、貴様はその前に死体で発見されるはずだと、イ・ジョンムン。
チョン・スンジェが現れる。
結局、君が来たのだな、私を殺しにと、キム・ヨンジュ。
黙れ!これが終わりではないので、あの世ではサンワンがお前を待っているはずだと告げた後、キム・ヨンジュをめった刺しにするチョン・スンジェ。
朝廷の立場を新たにするとの張り紙が貼られる。
これにより、公式にヨセフの名誉が回復され、外国人墓地への埋葬も発表された。
少し前のことを思い出すユージン。
ムーダンの家で発見されたキム・ヨンジュを何度も殴り・・・すぐに漢城を発っても足りない状況で、コ・サホンオルシン宅にはどうして近づいたんだ?発覚される危険を甘受してまで?と、ユージン。
真実を知らせようとと、キム・ヨンジュ。
どんな真実?と、ユージン。
私はサンワンを殺してないと、私の仕事は同志らを密告することまでだったと・・・サンワンと彼の妻を殺した者は、イ・ワニクだと・・・同志たちを殺さないと言うので密告した・・・その言葉を信じるなんて、幼くて愚かだったさ・・・
密告しなかったなら、イ・ワニクの銃に撃たれたのは、私の妻と子だったはずだ・・・私もどうしようもなかったと、キム・ヨンジュ。
いや、間違ってる、お前が殺したんだ、お前は選択することができた、彼らにも妻と子供たちがいたが、お前のようにそんな選択をしなかったんだよ!・・・貴様はこの間密告で、また誰かの両親を殺したはずだ、仕方がないと・・・そのようにオレの父も殺して・・・ヨセフは、私には父だったと、ユージン。
眼の前を人力車に乗ったイ・ワニクが通る。
ユージンは目にしたが、イ・ワニクは反対を向いていた。
現農商工部大臣イ・ワニクを外部大臣に任命すると、高宗(コジョン:고종)。
イ家ワニク、皇命をお受け致します、聖恩の極みにございますと、イ・ワニク。
イ・ワニクの背後に伊藤博文の幻影と日本兵、そして、旭日旗が翻るのを見てを見てたじろぐ高宗。
見たか?朕の王宮に伊藤博文が入った、朕の王宮に銃剣で武装した日本軍が入った、そなたは見ていないのか?私を眠ることができないようにするのだ・・・夢まで追いかけてきて、とうとう凶夢に入るのだ・・・
どうすれば良いのか?どこに頼らなければならないのか?ロシアに背を向ける道ではないはずだ、アメリカの皇帝は、本当に惻隠の情すらないというのか!と、怯える高宗。
無言のイ・ジョンムン。
クィダンが引っ張られてくる。
剣を手にしているヒナ。
どうしてこうするのですか!私の足で私が行くというのに!と、クィダン。
漢城を去ろうと?どこに?どうして?病んだ母親はどうしろと荷物がいっぱいねと、ヒナ。
答えなければいけませんか?私はもうお嬢様の賓館の女給でもないのにと、クィダン。
答えろと尋ねたのではないわ、私がそれの何を気にするのよ?ただ、お前の人生を壊すに先立ち、善処の気がないのか整えてみたのよ、だけどたった今、あんたに噛みつく決心をしたわと、ヒナ。
人生を壊すって?と、クィダン。
クィダンの頬を剣で斬り・・・間抜けな女が善良でもないば、こう事を起こすことだけする・・・忘れるなと彫ってやるので、肝に銘じて生きてと、ヒナ。
私がどうしてこんな目に遭うのですか? ク・ドンメは朝鮮の皆が嫌う者でした!と、クィダン。
私は嫌いじゃないわと、ヒナ。
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