部屋に戻り椅子に座るユージン。
海辺での会話などを思い出す。
(回想)
以前に貴下が私に尋ねました、婚姻をするのかと・・・漠然と推察だけしていたことを、その時から、考えてみました・・・ 婚姻を破るなら、どうなるのか?追い出されるかも知れない、そうなら私は上海に行かねば、そこでも朝鮮を守る道があるだろう、お父様の同士たちに会うこともできるだろうと、エシン。
私は?と、ユージン。
貴下はアメリカに戻っていくのではないですか?その頃ならば・・・想像するときには、貴下が私のそばにいないのですが、今日はいます・・・それならば良いのですと、エシン。
(自己紹介、握手、保護、その次は、恋しさのようです)
ユージンの手紙を見つめるエシン。
スングがユージンの部屋を尋ねてくる。
靴を脱ごうとするが、様式なのに気づきやめる。
生きているのか確認しに来たので?と、ユージン。
お遣いもあってと、スング。
(頭の上に)似合わないのが付いていると、ユージン。
花びらを払い落とし・・・手ぶらで来てなんだかと、納めてと、スング。
フフと、ユージン。
ウンサンおじさんがやれって・・・と言い、銃を返すスング。
寂しくも、こんなにまで線を引かれるなんてと、ユージン。
ベッドのスプリングの感触を楽しみ・・・ファン・ウンサン、イ・ジョンムン、二人ともとても冷静なことでは朝鮮で1・2等ですと、スング。
どうしてお使いをしてあげるので?と、ユージン。
オレは心が弱いから・・・その掘っ立て小屋に、アメリカ軍(ユージン)がまた来たり行ったりしたそうだけど?見なかった銃もあってと、スング。
私がお嬢様に贈り物をしたのです、教えたりもしたしと、ユージン。
教えることはないはずです、師匠があまりにも立派で、基本の技がしっかりしますからと、スング。
作戦を変えたのですか?怒らせて殺そうと?と、ユージン。
お嬢様に銃砲術を十年ほど教えました・・・その歳月の間、銃一つ学ぶと、宅から掘っ立て小屋までその遠い距離を・・・人々の目を逃れろと、回りに回って、石につまずき破れ、木の枝に引っ掛かって血が出ても、大変な顔を一度も表に出さないで・・・
そちらに行く道もまた、そうなさるはずです・・・海よりも遠い道がそちらだと・・・けれど、そのすごく遠い道をお行きになると・・・その道がどれだけ険しいか私は分かり、阻んでみても、脅してみても、結局行く道なのであれば、お嬢様がお行きになる道がどこでも、必ずそこに立っていてください・・・と、スング。
この前はダメだってと、ユージン。
オレでなくてもダメだという人は天地(多数)なので、オレは良い人のふりをしようと、二人がとてもかわいそうでもありと、スング。
弟子のコが最後のビールをファン・ウンサンに渡す。
もうこの水っぽいものを飲まないと思ってたのにと、ファン・ウンサン。
アニキが来るときにまた持ってくると言いましたと、コ。
持ってこないだろうと、ウンサン。
どうして?あ、この麦酒、すごく高いのですか?と、コ。
そうみたいだ・・・こんな水っぽいものを用意してくるその真心、値段がどのくらいするだろうか?と、ウンサン。
言ってみろ、エシンは私に他の情人がいると伝えたのだが、本当なのか?と、コ・サホン。
大監マニム、それは・・・と、アボム。
(先日の回想)
そうだろう、そなたたちが知らぬはずはないだろう、この事がこの有様になるまで、そなたたちは一体何をしてたのだ!見守っていただけなのか!いや、手助けしたのか!と、コ・サホン。
あの者たちは罪がありません、ただ私がさせたことだけしましたと、エシン。
お前は口が百個でも話すことはなくて、私には教えなければ、私には告げなければ!チャン砲手に送ったことも私で、お前が学堂に通うことも私は目をつぶってやった・・・それなら、お前もまた、一度ほどは退ぞかなければ!負けてくれなければ!婚姻をして、夫を盾にして、お前の生きる道を図れというのだと、コ・サホン。
嫌です、本当に嫌です、私の生きる道は、私の意志通りに決定したいですと、エシン。
このような意固地を見たか!お前が婚姻をしないというとは思ったが、こう私を突破しようとするとは思わなかった・・・他の男がいると言ったか?私は信じられない、だから、その者を私の目の前に連れてこい!その者もお前の考えと同じなのか、お前のようにこう無謀なのか、私の目で直接見なければ!!と、コ・サホン。
彼とは関係ありません、私がそう決心したのです・・・盾が無くてもよいほどに、私を鍛錬しました、その人もやはり、私の盾にならないでしょう、ただ生きている間、私の心だけ抱いてと、エシン。
お前が本当に、狂ったのではないか!!!これ以上聞きたくない!その者を私の前に連れてくる前には、お前は今日からただの一歩も、学堂はもちろんのこと、チャン砲手へも一切行けない、わかったか!!!と、コ・サホン。
祖父の部屋を出てふらつくエシン。
すまない、そなたたちまで・・・もしかして、お祖父様が他に尋ねても・・・とも。
私達が大馬鹿ですか?と、ハマン宅。
大監マニンには一切何も言いませんよ、ふたりともと、アボム。
ありがとうと、エシン。
エシンが去った後、同じ会話を繰り返すハマン宅とアボム。
けれど二人はアメリカ大使館に出向く。
どんな用で?お二人がここまで来られる用・・・と、ユージン。
あるさ、大ごとがあるさ、うちの大監マニムがすごく思いがけない災難に遭われたさ・・・お嬢様が本人の心に他の情人がいる、それで私は婚姻できないと宣言なさって・・・家の様がぐちゃぐちゃだと、アボム。
ヒソンが言っていたことに合点がいくユージン。
大監マニムはそいつを連れてこいと気をもまれ、お嬢様は一度も退く気持ちはお有りでなく、こうして人を捕まえました・・・一緒に行きましょう・・・暫し過ぎた風だったと、なので心配なさらないでと、すぐに去ると、大監マニンに一言だけ言ってください、こうお願いしますと、頭を下げるハマン宅。
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