母と撮った写真を見つめるヒナ。
(探せないではありませんか、私の母、もしかして、すでに探しておいたのですか?と、ヒナ。答えないイ・ジョンムン)
犬野郎・・・とつぶやく。
そこにスミがやって来て、下で人力車が待っていると告げる。
慶善宮(キョンソングン:경선궁)へ赴き皇貴妃(ファンキビ:황귀비)巌氏(オムシ:엄씨)と会うヒナ。
王宮には久しぶりに入ったのだろう?と、皇貴妃。
昨年の接見礼でお会いして、今年は初めてですと、ヒナ。
皇貴妃は外の様子を教えてくれるものがお前しかいないから呼んだと前置きし、第一銀行券について尋ねる。
すごく簡単に申し上げます、日本が発行する第一銀行券は、朝鮮でのみ使用される貨幣で、その銀行券が朝鮮外に出れば、下を拭くのもゴワゴワな、朝鮮でだけ価値のある日本の紙でしかありません・・・
これから第一銀行券が持続的に通用するのなら、遠からず日本は朝鮮の貨幣と物資をかき集め、朝鮮の帝政は底となるので、終局は、日本第一銀行が大韓帝国の中央銀行機能を遂行するでしょうと、ヒナ。
ついに大韓の経済を・・・私が学堂を作ろうという理由もこれでだ、どうして男だけが国の心配をするのだ・・・イ家ワニクが外部大臣に上がったのを知っているだろう?その者は毒蛇の舌を持つものだ・・・今日も朝廷では銀行券に関する論議があるようなのだが、私の心配も大きいと、皇貴妃。
便殿。
ロシアの南下とそれに対抗する日本により戦乱が近づいている状況の韓半島。
たかだか貨幣で日本の怒りを加える必要はないと主張する大臣。
これは貨幣主権の侵奪だと、反対するイ・ジョンムン。
民のことも考えねば!第一銀行券の解禁のために軍艦も停泊させる日本だ、それを言い訳に軍艦も来た、軍隊までやって来たなら答えがないです陛下と、イ・ワニク。
卿の言葉が正しいと、第一銀行権通用禁止令を解除せよと、高宗(コジョン:고종)。
したり顔のイ・ワニク。
チョン警務使がトンメの前に引っ張ってこられる。
久しぶりにお会いしますナウリ、私が気になることがちょっとあって、このようにお連れしてみたのですがと、トンメ。
どんなことのためにこうするので?何が気になって?と、チョン警務使。
その時ナウリは私に、コ・サホンオルシンの名前を口にしろと言われたことです、覚えておいでですか?と、トンメ。
そ、それは・・・私の意思ではなくてと、チョン警務使。
知っています、イ・ワニク大監がさせたことは・・・けれど、イ・ワニク大監はどうして、よりによってコ・サホン大監を狙ったのでしょうか?私はそれが気になってと、トンメ。
そうだな、どうしてそうしたのか?と、チョン警務使。
それもお知りにならずに、私にそう勇敢に拷問をしてみたのなら、すごく驚きますねと、トンメ。
それは、私もさせせられてしたことで詳細はよく・・・と、チョン警務使。
させたからしたことで私がとても痛くやられたのにと、刀の鍔に親指を掛けるトンメ。
待ってくださいと、刀を握り、書信のことを話すチョン警務使。
続いて郵逓司の役人が引っ張ってこられる。
チョン警務使はすでに鼻血を出している状態だ。
さあ、これから二人のナウリの話を合体させてみましょうか・・・コ・サホン大監は各地に書信を送ろうとした、まで、こちらがおっしゃりましたと、トンメ。
はやく説明して差し上げてと、チョン警務使。
それは・・・コ・サホン宅の行廊アボムが来て、全国各地のソンビ(儒者)たちに送る書信を委ねた、私はそれをイ・ワニク大監に報告し、イ・ワニク大監はその書信をすべて燃やせとおっしゃり、全て燃やした、本当ですと、役人。
それで、本当に全て燃やした?と、トンメ。
もしかしてと思い、一枚残していたと言う役人。
その、もしかしてわからないという時が今のようでしょう?ナウリ?と、トンメ。
そして、二人の手形だけを取り、ここに何が書かれているのか自分もわからないので口を閉じておかなくてはと、脅迫する。
(高額の借用書に化けたりもするということ)
飯を食べながら回収した封筒を見つめ・・・この宅の血はもともとこうなのか?とつぶやく。
チンゴゲ。
朝鮮の地で朝鮮の金を受けるというのが何の問題なんだ?と、日本人からの第一銀行券を受け取ろうとしないフランス製パン所の主人。
もめているところにトンメが通りかかったので、いらっしゃい親分!と言い、招き入れようとする。
私はそちらに行かないんだが・・・この前を通りかかれば来たのに変わりなくても、どうして声を掛ける?と、刀を抜くトンメ。
びびって逃げていく日本人。
感謝の意を表し、最近は第一銀行券のせいで死にそうです、だけど、たった今本物になりましたと、刀を指差す主人。
本物だったと、主人の首に刀をかざすトンメ。
びびって腰を抜かす主人。
冗談を言ってもこうひっくり返るのに、オレは毎回刀をなぜ抜くのか・・・行くぞ!と、トンメ。
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