日韓議定書と林権助 ミスター・サンシャイン 第20話視聴感想 イ・ビョンホン、キム・テリ主演韓国ドラマ

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イ・ビョンホン)、キム・テリ、キム・ミンジョン、ユ・ヨンソク、ピョン・ヨハン主演のキム・ウンスク脚本によるtvN韓国ドラマ

ミスター・サンシャイン(미스터 션샤인)

の第20話視聴感想(一部あらすじ含む)です。

 

ミスター・サンシャイン

 

 

 

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ミスター・サンシャイン(미스터 션샤인) 作品データ

  • 韓国tvNで2018年7月7日から放送開始の週末ドラマ
  • 脚本:キム・ウンスク(김은숙) 『トッケビ』『太陽の末裔』『シークレット・ガーデン』
  • 演出:イ・ウンボク(이응복) 『トッケビ』『太陽の末裔』
  • あらすじ:辛未洋擾(シンミヤンヨ:신미양요:1871)時に軍艦に乗船しアメリカの地を踏んだある少年が、アメリカ軍人の身分で、自分を捨てた祖国である朝鮮に戻り駐屯し、そこで起きる出来事を描いたドラマ

 

 

 

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ミスター・サンシャイン 第20話視聴感想

まずは視聴率を。

16.500%と、ついに16%台に乗せてきました。

もちろん、全体の自己記録も大きく更新しています。

ちなみに首都圏視聴率は18.178%でした。

 

 

dyerware.com


 

首都圏視聴率も含めたグラフはこちら → 韓国ドラマランキング ※昼すぎに更新予定

 

トッケビの視聴率グラフはこちら → トッケビ 視聴率 第15話16.917%、最終回18.680%でケーブル系1位 20170121

 

 

今回の編集でちょっと気に入らないところがありました。

それはハマン宅の描写。

 

19話のラストで彼女が撃たれ、アボムがか駆け寄り「なんだ~!」と声を発しましたよね。

「ハマン宅はどうなった?キム・ウンスク作家、まさか殺さないよね?」と24時間ヤキモキして第20話を見たら・・・怪我はしているものの、普通に座ってるじゃありませんか!

チマの中にものを隠すのが得意なので、今回もなにか入れていてそれで助かったとか、そんなオチをつけてくれればよかったのにと思ってみたり。

そんな落ちがなくても、10秒くらいは何らかの描写が欲しかったです。

 

 

日韓議定書

ドラマ内では1904年に突入。

大韓帝国内もロシアと日本の覇権争いできな臭くなってきました。

戦争前夜ということで、街ではインフレも起こっています。

そんなさなか、日韓議定書を携えたハヤシ公使が、再び朝鮮に戻ってきました。

※韓国では韓日議定書(ハニルウィジョンソ:한일의정서)

 

日韓議定書を大韓帝国の立場から簡単に説明すると「対日協力を強要、脅迫するための条約」です。

表向きは韓国皇室や領土の保全を謳っていますが、実質的には日本側が大韓帝国の領土を好きに使わせてもらうという条約でした。

実際、この議定書を根拠に、日本は鉄道や通信などの権利を抑えていきます。

 

歴史には多面性があるので、当事者双方と第三者で解釈が分かれます。

今回はドラマの登場人物の漢城に即した紹介の仕方をしていますが、日本としても当然ながらやむを得ない事情があったことは留意しておきましょう。

 

また、ドラマでは日本が各国を併合した歴史的事実を、あたかも併合前に知っているような描写が端々に見られます。

けれど、現時点でロシアが戦争に勝っていれば、朝鮮はロシアの植民地になっていました。

もっとも、その後ロシア革命が勃発するため、ロシアの統治は続かなかったことでしょうが、ドラマの描写が後出しジャンケンになっていることは押さえておくべきです。

 

 

さて、ここで面白いのは、この日韓議定書より先に、戦いの火蓋が切られていたこと。

ドラマ内ではハヤシ公使が一時帰国して、あらかじめ準備をした上で締結されたことになっていますが、時系列からは事前準備ではなく後手だったように見受けられます。

では、時系列を簡単にまとめておきます。

 

1904年2月6日  日露国交断絶 外務大臣小村寿太郎がロシアのローゼン公使を外務省に呼び言い渡す

1904年2月8日  日本軍による旅順口攻撃により開戦

1904年2月9日  仁川(インチョン)沖海戦

1904年2月10日  宣戦布告

1904年2月12日  駐韓ロシア公使パブロフの脱出、ソウルは実質的に日本の占領下に

1904年2月?日  親露派度支部大臣李容翊(イ・ヨンイク:이용익)を日本に拉致し圧迫

1904年2月23日  日韓議定書締結

1904年3月8日  官報により民の知るところに

締結当事者の外部大臣代理・李址鎔(イ・ジヨン:이지용)と同参事官通訳・具完喜(ク・ワニ:구완희)を売国奴として糾弾。彼らの家に爆弾が投じられるなど、民は議定書の廃棄を叫んできた。

3月17日にその対応のため、枢密院議長・伊藤博文が韓日親善特派大臣に任命され渡韓。

 

 

林権助(はやしごんすけ)

ドラマ内ではたどたどしい日本語でお馬鹿に見えるハヤシ公使。

彼は実在の人物で、描写とはことなり、実際にはスーパーエリートでした。

 

会津出身の彼は1860年生まれ。

日露戦争勃発時には43歳でした。

出身校は東京帝国大学。

この時点で多くの人が偏差値で負けましたね(笑)

 

外務省入省語、仁川・上海領事、英国・清国首席書記官を歴任。

このキャリアから考えて、ドラマでの酷い英語ではなく、それなりの英語を話していたはずです。

その後、日韓議定書だけでなく、第一次日韓協約・第二次日韓協約の締結にも主導的役割を果たしました。

そのため、大韓帝国にとっての彼は直符使者(チョスンサジャ:저승사자)だったと言って過言ではありません。

 

 

あらすじは礼のごとくボチボチとやっていきますね!

 

文責:韓国ドラマあらすじ団

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