ヒソンが号外を刷っている。
「日本軍の銃弾が無辜の朝鮮人を暴徒として無惨に殺害した、大韓の法まで手中に置くので、彼らの獣のような横暴が止まらない、2千万の同胞よ、非常に恐ろしいが、当然に進もう、雷鳴として、暴風として」
この号外を本当に発行するのかと問うナムジョン。
日本の圧力が強く、他の新聞社の者は追放となったりしていたのだ。
けれど心配するな、私はこうなると思って、名前のない新聞社を作ったんだ、こんな先見の明に私も感嘆を禁じ得ないと、ヒソン。
私は就職を間違えましたと、少しだけ皮肉を込めてヒソンの楽観論的な態度を嘆くナムジョン。
ユジンがやってくる。
印刷機を隠そうと思ったが・・・これはどなたですか、304号ではないですか、戻ったのですねと、ヒソン。
預けていたものを探しに来たんだがと、ユジン。
私はこれのせいで・・・売国もできずと、ヒソン。
ありがとう、ところでここの主人たちは何処へ行ったんだ?と、ユジン。
彼らは賓館の社長を手助けしたようだ、なので、暫し去っている・・・私はこれ(国旗)を預かった対価に、すごく大きなもの(写真機)を受け取ったんだがと、ヒソン。
それは応援だった、対価はこれで払うのであって・・・(義兵名簿)・・・日本の手にあれば殺生簿になるが、303号の手に行けば記録になるようで、売れば金もすごいことになりそうなので、よく考えてみてと、ユジン。
私は酒を一杯奢ろうと、ヒソン。
ついに、酒を奢るのか?と、ユジン。
笑い合う二人。
ヒソンとユジンはいつも行っていた居酒屋へ行く。
あの慣れた背中、もしかして・・・ク・ドンメじゃないか!と、ヒソン。
居酒屋はここしかないのか?と、トンメ。
お前も戻ってきたのだな、こう会えて嬉しくて限りがない!と、ヒソン。
オレはそれほどまで嬉しくなかったようだが?と、ユジン。
私は噂を聞きました、ク・ドンメが帰ってきてチンゴゲも花月楼も取り戻したと!と、ヒソン。
花月楼も私が取り戻したんだがと、ユジン。
来るやいなやちょっと休まないと、その様子を見ると実に勤勉な男のようだぞ、オヤジさん、お酒を下さい、高いもので!私が奢るのだから、思う存分召し上がってくれ!と、ヒソン。
ついに酒をお奢りになるのですか?と、トンメ。
財布を取り出しておいてください、毎回一人で酔って、すごく堂々と先に立たれるじゃないですかと、ユジン。
誤解が深いようですが、私はその間その気がなくて、いつも奢らなかったんじゃないんです、金がなくて尚更ではなくと、ヒソン。
それでは何がなかったのですか?と、トンメ。
君たちがいなかったさ、私は随分待っていたのに、友たちを・・・それでは友どうし、杯をぶつけてみます、さあ乾杯!と、ヒソン。
盃をぶつけるユジンとトンメ。
当惑するぞ、友の声にまた銃と刀を取り出すかと思っていたのに、今日は杯を掲げてくれたのですね・・・さあ、それでは、また、乾杯!とヒソン。
笑いながら再び盃をぶつけるユジンとトンメ。
そして、三人で酒を飲み干す。
その女人が初めて学んだ英単語は、Gun、Glory、Sad Endingだったという・・・人生は皆各自歩いているが、結局同じところに至る我々だった・・・
(号外売りの声)
我々の歩みは、我々にすごく似ていた、遺書に代わって書下ろす号外と、壊れた体の中に残された生ほどに燃え上がるアヘンと、ついに異邦人である者に握られた太極旗を掲げ、我々が到着する終着地は、栄光とサッドエンディング、その間のどの辺だろうか?・・・
止まる方法を知らなかったり、止まる理由がなかったり、もしかしたら、愛国心であったかも、なかった友情も芽生えた、この上なく熱い夏の夜だったから・・・と、ユジン。
私の百の言葉より新聞の一言のほうが朝鮮人たちを動かすと、号外が配られたことに激怒する伊藤博文。
煽動には煽動でと、提案するイ・ワニョン。
こうして、人相書きが大々的に貼られ、懸賞金が掛けられる。
王宮内にトミの姉のスミがいます、賓館の社長が陛下に安危を頼んだのです、だけどその子が義兵に合流したいと!と、イム・グァンス。
見てのとおり現在では王宮がより安全だ、日を決めて便りをするので、その時抜け出せるよう助けてくださいと、ユジン。
フランス製パン所へ行くトンメ。
そして、ツケの分の代金だと、巾着ごと投げる。
これ全てですか?飴一つの値段に?と、主人。
残りは捨てるんだ、オレはもう金が必要なくて、そのまま受けろ、ここで商売を長くしてと、トンメ。
その後少し歩き、喀血して倒れるトンメ。
トンメが目覚めると家の中だった。
血を手ぬぐいで拭いているユジン。
気が付きましたか?と問う。
確かに街頭にいたようなんですがと、トンメ。
移そうと大変でしたと、ユジン。
ずるずる引っ張ってきたのか、背中が痛いんですがと、トンメ。
血を多く吐いたんだけど、それは大丈夫で?と、ユジン。
見なかったことにしましょう、ナウリと、トンメ。
そうするにはもう全て見てしまって・・・包帯は再び取替えました、傷は、私が手を出すレベルではなくてと、ユジン。
ありがとうございます、ナウリ・・・今日は死んでも死にきれない日で、月中なんですよと、トンメ。
大事になさってと、ユジン。
ナウリも、お気をつけて、私のざまはこうでも、その心配は必ずすべきで、本心ですと、トンメ。
憎まなければならないのに、気に入って大変だと、ユジン。
ユージン・チョイ?私はイギリスから来た、デイリー・メールの従軍記者フレデリック・アーサー・マッケンジーです、助けを少々請おうときましたと、マッケンジー。
私はユージン・チョイです・・・ところで従軍記者が私に何の助け?と、ユジン。
朝鮮の義兵たちを取材したくて、探している最中なのですが彼らを探せません、そうするうちにあなたを尋ねていけば、連絡を取ることができるとと、マッケンジー。
それが誰で?あなたを助ける理由がないんですが、私はと、ユジン。
そのように言えばこのように答えろと・・・「ピクニックはどうだ、ユージン?」
カイルが間に入っていることがわかるユジン。
不思議です、私が数ヶ月探しても探せない義兵たちを、あなたはどうしてこう簡単に探すのですか?もしかしてあなたも義兵なのですか?と、マッケンジー。
私は義兵ではありません、私はただ朝鮮を過ぎていく異邦人なだけです、道案内は片道だけです、来た道だけを下って行って下さい、そうすれば危険はないでしょうと、ユジン。
危険?と、マッケンジー。
義兵たちが銃を持って出てくる。
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