グローリーホテル。
何をそうご覧に?お嬢様も洋夷たちを不思議に思われてるのですか?と、女給。
見てしまったのよ、他の女人を見るときにどんな眼差しなのか、協力をしたのではなく妨害をしたのに、結局、より近くに行ったのねと、ホールに居るユージンを眺めているヒナ。
いったい何をおっしゃっているのか?と、女給。
私がとある女人をギュッと噛むかもしれないという意味よと、ヒナ。
ここが気にいったぜ、今回は本当にピクニックならいいな、チアース!と、カイル。
手を滑らせ、ビール瓶を落とすも、ユージンが掴む。
大丈夫か?酒をちょっと控えろよと、ユージン。
朝鮮に来た初日じゃないか、この手で再び銃を撃つことはできないが、詩は書くことができるさ、いつの日か聞かせてやるよと、カイル。
高台。
朝鮮の夜はまるでオレの詩のようだ、静かで真っ暗で・・・ようやく最初の行が書けそうだぜ・・・故郷に戻った所感はどうだ?彼らには会ったのか?その貴族たち?と、カイル。
朝鮮の地を再び踏んだ瞬間から、日々気になっていた、オレの両親たちを殴り殺したその両班様達、ちゃんと暮らしているか、それなら、復讐というものを一度してみようかと、ユージン。
けれど、まだ行ってないのか?と、カイル。
まだと、ユージン。
どうして?と、カイル。
行けば・・・殺すから・・・誰も知らずに、オレだけ知って、この危うい朝鮮で可能なことか・・・と、ユージン。
良いな、良い計画なんだが、次にしよう、次に・・・復讐はすべきときにしろ、今は性急だ、今は失くした銃を探すんだ、アメリカ人!と、カイル。
いま来ておいて失くしておいて、どうしてオレに探せって?と、ユージン。
オレはお前の上司じゃないか、ユージン・チョイ大尉!と、カイル。
山。
地面にユージンのスペルを書いているエシン。
そこにやってくるスング。
汽車で似た人を見たと、エシン。
また、アメリカの銃を見たと、その特徴を話す。
すると、包み隠していた銃を見せるスング。
やはりスングが盗んだのだった。
これのせいで苦労を経験したと、エシン。
おかげでオレたちは新式銃器ができたろう?と、スング。
いまこれを探そうと大騒ぎだろうに、これをどう使おうと盗んだのですか?と、エシン。
お前もオレも朝鮮を盗もうとしてる輩なのに、たかだか銃一丁!と、スング。
正しいです、それなら最初から箱ごと盗んで来られるべきでしょう、日本なりロシアなりアメリカなり、もう来るものは全て来たようなのにと、エシン。
その中に誰も朝鮮の味方はいなくて、チッチッチッと、スング。
お師匠様がいらっしゃるではありませんか、朝鮮の味方と、エシン。
お前は?と、スング。
朝鮮がどこか女に良くすればというのですよ、私はただお師匠様の味方ですと、エシン。
ありがたいなと、スング。
お師匠様は?と、エシン。
いつも言う話だが、万が一のために、全てを知らないのがいいなと、スング。
下々の子たちが通う木花学堂へやってくるエシン。
大監ナウリがお知りになったらどうするのですか?と言い、帰ることを促すハマン宅。
だからお祖父様には口をつぐんでおかなければならないでしょと、エシン。
私の口はつぐませても、街の人の口は?と、ハマン宅。
私の名前でさえ読めないのは嫌だと言い、首で指図する。
けれど、ハマン宅が言わないので、自ら『イリオノラー(ここに来い)』と、中の者を呼び始める。
慌てたハマン宅も一緒になって呼ぶ。
先日の先生とナムジョン。
イングリッシュは全くわからないわけではないと、エシン。
英語が少しでおできになるってと、訳すナムジョン。
すばらしいわね、それなら知ってるままに話してみてと、先生。
Gunと、エシン。
Gunがなんですか?と、ナムジョン。
銃だ!他の者が知らないイングリッシュを私が知ってるのだな、とても難しいイングリッシュを知っているのね、私が・・・まだある、グローリー、サッド・エンディングと、エシン。
訝しげな顔でエシンの言った言葉を繰り返し・・・書いてみてくださる?と、先生。
スペリングをご存知ですか?お嬢様?と、ナムジョン。
それはなんだ?と、エシン。
ん~、アルファベットからなさってくださいと、ナムジョン。
それもまたなんだ?と、エシン。
(サッド・エンディングという言葉がフックになりそう)
今日のイム・グァンスはカイルに付いている。
両外に行くというのに付和雷同で、目に入ったものを興味深く見ている。
老人が重い荷物を運ぶのを見て、アメリカは戦力分析を失敗したのか?などと言っている。
アルファベットの歌を歌っているナムジョンたちに会釈をする。
照れてその場を去ってしまうナムジョン達。
クァンス、ほんとに不思議じゃないか、朝鮮の女人たちは、どうやってあのような黒い目を色を区分するのだ?と、カイル。
私の考えでは・・・朝鮮にいらしたことを歓迎します・・・と、イム・グァンス。
イルシクを見てお前と双子か?と、カイル。
あえてちゃんと訳さず、両替を頼むってと、イム・グァンス。
訳が違うようだがと言いつつ、10ドルを大きな袋5袋分のコインに変えるイルシク。
その量に驚くカイル。
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