カフェ。
花がなければ、作文ができないのですか?と、エシン。
私は元々美しく無用なものが好きだ、来てくれてすごく嬉しいと、ヒソン。
どうしてこんなところで会おうというのです?と、エシン。
東京の男女たちは皆・・・と、ヒソン。
ここは東京じゃなく、漢城よと、エシン。
は~、私がまた間違ったようですね、でないなら私を様々な理由で嫌なのかと、ヒソン。
嫌だ好きだと分けるには、2度しか会っておらずと、エシン。
何度も会えば分けられますか?と、ヒソン。
会わないということはできないので?と、エシン。
他の方法はないのです?と、ヒソン。
婚姻を覆す方法を悩んでる最中でと、エシン。
みつけないでください、だから私は君が気に入ってと、ヒソン。
今になって・・・最初は待っていたわ・・・5年が過ぎると、一日とあげず醜聞がが塀を越えたわ、お祖父様は心配なさり、伯母さまは悪口を言われたわと、エシン。
君は何をしたんだ?と、ヒソン。
失望したわ、互いに顔を一度も見たことがなかったといっても、家同士の約束は私との約束なのに、女人との約束を守ることのできない男が、何を守ることができるのか・・・それで忘れた、私があれを忘れて生きるように、あれも私を忘れて生きるのだろう・・・と思ったわと、エシン。
私のことを考えはしたということだねと、ヒソン。
今からでもそう生きようという話ですと、エシン。
それに対してはすでに答えたようだけど、いやだってと、ヒソン。
一口で二言したということは、私が秘密を保証してあげるわと、エシン。
これはどうだ?婚姻を有効としましょう、どちらにしろ私は悪いやつだから、私があなたの盾になって差し上げましょうと、ヒソン。
本心ですか?と、エシン。
本心だと、ヒソン。
ユージンがホテルに戻ってくる。
そのかわり私と友になるのはどうだ?と、ヒソン。
すくっと立ち上がり・・・もう行かなければ、アメリカ大使館で私を探していると言うのでと、エシン。
アメリカ公使館で君をどうして?と、ヒソン。
カフェを召し上がれと、エシン。
そして、ユージンの前へやってきて・・・公使館でまた私を探しているという、私は行くので、案内してと言う。
304号室とどうして?と思いつつも、すごくぎこちないんだが、二人ともと、ヒソン。
道を歩く二人。
どれだけ先頭に立たねがならないんだ?と、ユージン。
左へと、エシン。
漢城界隈で貴下を立たせておく人はいないと、向かい合ってカフェをする程なら、意思が同じようだな・・・同士なのか?と、ユージン。
友だと、エシン。
男と友もするのか?と、ユージン。
してみようかと、その男とは友が最善なはずだわと、エシン。
ユージンの帽子にステッチされた名前の刺繍を見て・・・その文字わかるわ、私は学堂に通っていると、エシン。
尋ねてないと、ユージン。
E、それと・・・と、エシン。
エシンが続きを読めなくて笑みを浮かべるユージン。
ずいぶん後ろにあるアルファベットで書く名前なのね、私はまだFまでしか学んでないの、私は確かに駆使できるイングリッシュがないわけではないわ、上級クラスのイングリッシュを聞き覚えたのではあるけど、とにかくすごく長いのでよくお聞きになって・・・Where are you from?と、エシン。
その言葉は、あらゆるシーンでユージンになされる質問だった。
一体みんなそれをどうしてこうも気にするのか・・・オレをすべて利用したなら、もう行ってもいいか?と、ユージン。
すまないと、エシン。
そのようにちゃんと謝罪したら、ほんとにそのまま利用したということだがと、ユージン。
ええ、先日渡し船に乗せてあげたの、こうして返したわと、エシン。
誰が勝手に?まだ返す気はないぞ、今日はあなたが私に世話になったんだと、ユージン。
そう言うと、その場を立ち去る。
ホテルに帰り、何をやってるのかという様子のユージン。
トンメは駐韓日本公使ハヤシの命令で、ローガンが持っていたであろう書類を探していた。
金になる書類なら手に入れた者は買い手を探すだろうから待ってはどうかと、トンメ。
リ・ノイエが明日朝鮮に来るが話すな、同じ朝鮮人だからといって手を組むなと、ハヤシ。
それは残念なお言葉ですね、私も一時は日本人でしたのにと、トンメ。
朝鮮に戻ってきたイ・ワニク。
トンメたちが出迎える。
ハヤシはどうしてるのだ?と、イ・ワニク。
休日で休んでいますと、トンメ。
政府の者もおらず不機嫌なイ・ワニクに、自分は呼ばれて光栄だと、トンメ。
ハヤシが何かを探していることを知っているイ・ワニク。
皇帝が清に隠した秘密資金のことなのかとも思っている。
分かればお伝えしましょうか?郷愁に駆られ私は今日から朝鮮人ですと、トンメ。
女性の容貌把記(ヨンモ パギ:용모 파기:人相書き)を目にし、それを破るイ・ワニク。
チョン・ミョンシンと書かれてあった。
汽車で漢城へ行く一行。
良いホテルを手に入れようかと思っているイ・ワニク。
フランス人とフェンシングを楽しむヒナ。
ヒナはフランス語も話せるようだ。
お耳に入れることが、数日悩んだのですがと、女給。
数日悩んだことを今言わなきゃならない?ちょっと休んでと、ヒナ。
けれど、304号室と聞くと、すぐに聞こうとする。
部屋の掃除を頼まれたが、争った形跡はなかったものの、部屋をあらされたようだと報告する女給。
他の部屋はそんなことはなく304号室だけで、後で自分たちが疑われるといけないから報告したのだ。
寝台・期待・あなたに、もう乱闘劇まで、無いもののない私のホテルに、なくても良いものまであるようねと、ヒナ。
え?と、女給。
秘密をちゃんと守れという話をしたの、噂が漏れ出ればグローリーの威信が傷つき、お客様が不安になられるので、わかった?と、ヒナ。
はい、お嬢様と、女給。
ク・ドンメはまだだと言ってたけど?と、異邦人の部屋をガサ入れしたのは誰かといぶかしがる、ヒナ。
橋の上で考えを巡らせているファン・ウンサン。
女将の鶏屋で、着物姿の若い女から報告を受ける。
狙撃事件を義兵の残党の所行だと結論付けた者が、アメリカ公使館の領事代理の者だけど、現在グローリー賓館304号に泊まっています、どんな理由なのかわかりませんが、ムシン会も注視していますと、女。
あれこれと、その書類はその者が持っている可能性が高いな、一旦、その部屋から調べるので、部屋が空いている時間などを把握しろと、ファン・ウンサン。
ところで、その者の外貌が妙です、アメリカから来た者で、身分もまたアメリカ人なのですが、外貌はまさに朝鮮人なのですと、女。
ガサ入れをしたのはファン・ウンサンたちだったが、そのときは何も見つからなかった。
ただ、ノリゲがあったのは覚えていた。
そして、自分を知っているかのようなユージンの口ぶりも思い出す。
すべてが繋がる。
あのときの子だと。
ハハハハハハ、こんなやつに会うか、そいつはそいつだったのだな、生きてついにアメリカまで行ったのだなと、ファン・ウンサン。
多数の銃声が聞こえる。
日本軍の演習の音だと、申し訳無さそうな弟子。
日本軍が訓練してるのにどうしてお前が気を使うのだ?飯でも炊け、汁はワシが煮るのでと、ファン・ウンサン。
笑顔の弟子。
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