ユージンの部屋を物色している女給。
トンメから金をもらうために、何かしら探し出そうとしているのだ。
鍵をかけて降りようとしたところにヒナが立っていて驚く。
昼はお客がいて忙しかったので掃除をしていたと、女給。
そういうこともあるでしょう、だけど私が何を尋ねた?と、ヒナ。
また、道具を持っていないことを指摘し、ついてこいと言う。
何を探してたの?と、ヒナ。
探してないと否定する女給。
ちがう?私はお前が何を探しているのか知らないが、私はお前が探したのが何か知ってるんだけど・・・こうも間抜けなお前を動かした者が誰なのか、クィダンと、ヒナ。
お嬢様は泣かずに噛めとおっしゃいましたと、クィダン。
クィダン、少なくとも相手のどこに噛まなければならないのかわかって噛まないと、けれどそれより重要なのは、噛めても噛まないことよ、それが義理というものよと、ヒナ。
何も探せませんでした、本当です・・・許してください、お嬢様と、クィダン。
許しは再び会う人にするものというの、誰がさせたのか知らずに尋ねているのでもなく、もうお前が泣くのも噛むのも姿を見るのも嫌だわ、出て行ってと、ヒナ。
山の中で会っているイ・ワニクとハヤシ公使。
第一銀行の貨幣が通用せず悩まされているのは知っている、それは私が処理しよう、朝鮮で日本の貨幣が通用すれば、その金で線路を敷き、軍需品を運ぶことができるのだからと、イ・ワニク。
何が望みだ?と、ハヤシ。
外部大臣の座、すべての約定は私がその座についたら守る・・・少しばかり公使の力がいる、日英同盟も利用してと、イ・ワニク。
以前は捨て駒だったが、李の上さんはどちら側なのだろう?イ・セフンが死んで新しい犬が必要だと思っていたところだがと、ハヤシ。
私がどんな駒であろうと、要は駒をどう動かすかだと、イ・ワニク。
すると、朝廷の大臣たちが川に入り渡ってきた。
アイツラに一緒のところを見せようと呼んだのか?と、ハヤシ。
知っていながら笑ってるなこいつが、歩いてきた奴らも我々側なのにと、朝鮮語のイ・ワニク。
豚の丸焼きをさばきながら話しているイ・ワニク。
5人呼んだのに4人しか来ていない状況。
コネを上手く使えば長生きできるというのに、四書三経に孟子に孔子に、こんなものを読んでみたことはあるのかと、イ・ワニク。
私はこれでも学部大臣だ、そんなものは9歳からできると、学部大臣。
ところでそれをどうして尋ねるので?と、別の大臣。
自分は読んでない、9歳からなら上疏をものすごく書けるだろう、期待してもいいか?と、豚に包丁を突き刺すイ・ワニク。
人材募集の張り紙を見るユージン。
仕事していた女給一人がやめてと、ヒナ。
私の部屋がまた探られていたのだが、その理由なので?と、ユージン。
もしかして紛失物がお有りで?あ~、預り証書が王宮に戻って、もうないでしょうか?と、ヒナ。
何のことかわからないと、ユージン。
朝鮮だろうと日本だろうと、西洋の大国が注視していた文書が、行方が知れないというのに、すぐにイセフン大監の家で
発見されたのです・・・クビになった女給は客室で英語で書かれた文書を探していた・・・と、これでもご存じないでしょうか?と、ヒナ。
私はまったく・・・普通、部屋が探られたら、部屋を移してくれるとか、申し訳ないというのが先じゃないか?と、ユージン。
普通、部屋が探られたら、部屋を移してくれなり、抗議をするのが先ではないですか?と、ヒナ。
理解心が多いほうだと、ユージン。
今からでも部屋を変えて差し上げましょうか?と、ヒナ。
エシンがオルゴールを戻しに来ることを考え・・・大丈夫だ、忍耐心も強いほうだと、ユージン。
トミに対して、姉にグローリー・ホテルを訪れるようにと告げるユージン。
女給の件だ。
喜んで感謝するトミ。
それなら、お願いを一つ聞いてくれるか?と、ユージン。
こうして文字の練習が始まる。
けっこうなスパルタだ。
ユージンの名前を書いてやるトミ。
それを見て、これはわかるかと書いてみるユージン。
「ポクチポッショ」
これはなんですか?ポ・・・ポ・・ポゴシポッソ?(書き改め)ポゴシポッソ、あってるでしょ?と、トミ。
今になって「会いたかったです」と書かれていたことを知り・・・私も・・・とつぶやくユージン。
え?と、トミ。
便殿。
上疏の束。
朝廷の安定を図るために、イ・ワニクを外部大臣にとの親日派によるもので、親日派の大臣たちもそのように連呼している。
ハヤシとイギリス公使ジョーダンもやって来ており、それを後押しする。
けれど高宗(コジョン:고종)は、現在空席の外部大臣に現農商工部大臣のパク・シドクを任命し、農商工部大臣にイ・ワニクを任命する。
卿達は各自の席で朝鮮のために力を使えとも。
感謝の意を表すしかないイ・ワニク。
家に帰り、私が小作農出身だから小さい畑でも管理しろというのだな!と、荒れるイ・ワニク。
そして、満州にいるある者のところへ秘書を遣わすことに。
その者とは、エシンの父を死に追いやった男だ。
面を汚されたので、李命福(イ・ミョンボク:이명복)の面を血で塗りかえしてやると、イ・ワニク。
※李命福・・・高宗のこと
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