不滅の恋人コラム。
第5回は「ナギョムのモデル貞熹王后尹氏はどんな人?」です。
不滅の恋人(原題:大君・テグン-愛を描く:テグン-サランウル クリダ:대군 – 사랑을 그리다)特集ページ
不滅の恋人コラム5 ナギョムのモデル貞熹王后尹氏はどんな人?
首陽大君(スヤンテグン:수양대군)をモデルとしたイ・ガンと婚姻したユン・ナギョム。
彼女の姓がユンだったことで、個人的には「おおお!」と思ってしまいました。
というのも、首陽大君の実際の妻で後に王后となる女性もユン氏だから。
それが、貞熹王后尹氏(チョンヒワンフ ユンシ:정희왕후 윤씨)です。
この時代の女人天下は坡平尹氏(パピョンユンシ)
坡平尹氏(パピョンユンシ:파평윤씨)。
この時代を彩った女性たちの本貫としてとても有名です。
貞熹王后(チョンヒワンフ)は朝鮮で初めて大王大妃(テワン テビ:대왕대비)となったり垂簾聴政(スリョムチョンジョン:수렴청정)を行ったりと、初づくしの女性でした。
少し時代が下り第11代中宗(チュンジョン:중종)の第1継妃となり第12代仁宗(インジョン:인종)を生んだ章敬王后尹氏(チャンギョンワンフ ユンシ:장경왕후 윤씨)、その後、第2継妃となり第13代明宗 (ミョンジョン:명종)を生んだ文定王后(ムンジョンワンフ:문정왕후)もまた坡平尹氏(パピョンユンシ)でした。
もちろん、朝鮮三大悪女の一人、鄭蘭貞 (チョン・ナンジョン:정난정)の情人・尹元衡(ユン・ウォニョン:윤원형)も文定王后の兄弟なので坡平尹氏です。
このように、坡平尹氏は王統を継いだ外戚として、ある意味天下を牛耳っていた家門でした。
一方で、その血が災いしてか、明宗 (ミョンジョン)には跡継ぎがおらず、朝鮮は13代で嫡統が途切れてしまいます。
(第14代宣祖(ソンジョ:선조)からは傍系の血筋)
父親は健在だった
ドラマ内でのナギョムは父が不在という設定ですが、貞熹王后(チョンヒワンフ)の父親は健在でした。
貞熹王后(チョンヒワンフ)は1418年生まれ。
1428年には11歳で大君と婚姻しています。
ちなみに、この頃の大君は首陽大君(スヤンテグン)ではなく晉平大君(チンピョンテグン:진평대군)と呼ばれていました。
彼女の父・尹璠(ユン・ボン:윤번)が亡くなったのは1448年。
このことからもわかるように、彼女が婚姻した後20年は父親が生きていたことがわかります。
まとめ
史実では内助の功で夫を王にした女性。
ドラマ内ではどのような描かれ方をするのでしょうね?
文責:韓国ドラマあらすじ団
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