前回同様、上座に座るエシン。
信じないかもしれないが、事がこうなったのはすべて私の意思だけではない、今回も怪しい者を目撃してはいないのか?と、ユージン。
いる、見た、アメリカ人なのか朝鮮人なのか、敵なのか味方なのか、正体も、心の内も分かりようがない怪しい者を・・・今回は真犯人が必要のようねと、エシン。
真犯人を知っているというように聞こえるが?と、ユージン。
知らないと、エシン。
銃だけ持って行って、銃弾をどうするつもりなのだ?と、ユージン。
真犯人を捕まえて尋ねなさい、私に尋ねずにと、エシン。
捕まらないという確信・・・と、ユージン。
いいえと、エシン。
少なくとも共犯という話だが?と、ユージン。
助けようというのか滅ぼそうというのか・・・攻撃だと言うのに軽く、そうだといって、心配でもなく・・・ずっと気になっていた、前に答えを聞けず、私を真犯人として追い捕らえて置けば良いものを、どうして今になってこうするので?本当の心内は何なのだ?と、エシン。
今、遅くないか?と、ユージン。
これは本心だと、エシン。
これからが本心だ、誰かが私の部屋を探った、もしかして私の部屋を探った奴らと仲間か?と、ユージン。
それは何・・・と、エシン。
ローガンが朝鮮の品位だけを損傷させたのではないようで、私の部屋を探った者たちを探すことに対して、知っていることはあるか?と、ユージン。
ないと言えば信じるの?と、エシン。
偽善者は誰だ?と、ユージン。
今何をしようと?と、エシン。
保護だと、ユージン。
私をどうして?と、エシン。
できるからと、ユージン。
そして、モンタージュを見せる。
なんです?と、エシン。
ここまでが本心だ、おそらく・・・嫉妬だろう、面識があるか?両班か?と、ユージン。
面識はあるが両班なのかわからないと、エシン。
味方をなさらずに、現在において最も有力な容疑者だと、ユージン。
味方?この者を?この者は汽車で朝鮮人たちを弄んだ日本の軍人だったと、エシン。
西洋人と日本人にいっぱい食らわせたことをほくそ笑んでいる庶民たち。
また、ロシアと日本が大事を起こしそうだと噂している。
日本駐在朝鮮公使の任を終えるイ・ワニクが伊藤博文に離任の挨拶をしている。
白磁を手土産に、朝鮮にお越しになる日を待ち望んでいるとも。
成仏する前に会う5人目の鬼を「悲魔」と呼び、世の中のすべてが悲しく虚しく感じるようになる、白磁もそう呼ぶ、君が朝鮮王の悲魔になれ、閔妃の死を教えてやれ、あの日の悲鳴を思い出させろ、3年後に玄界灘を渡り朝鮮に行くから、その時、朝鮮を渡せと、伊藤博文。
※伊藤博文は、そもそも征韓論を否定する協調派だったので、この描写は時代考証的に誤り
姉と弟が歩いている。
自分はいつも食べているからと、弟にだけアメを食べさせている。
日本兵とぶつかる。
先日、汽車に乗っていた日本兵だ。
何度も謝る姉。
ユージンとカイルも歩いている。
女人たちを見たから思い出した、ユージンそれは知ってるか?朝鮮の女人たちの目がだ・・・と、カイル。
ユージンの顔を覗き込む。
どうした?と、ユージン。
ユージン、お前の目が、黒だったのか?と、カイル。
え?と、ユージン。
姉を助けてとの鳴き声を聞く。
さっきの弟のほうだ。
ユージンを見つけ駆け寄ってコートを掴み、姉を助けてと懇願する。
日本軍達、泣いている少女一人、相手が武装中だから、オレたちも武器になるものを探してみよう、銃はダメだ、問題が大きくなると、カイル。
先日発砲したことを思い出しつつ・・・朝鮮の地は広い、他の人が助けるだろと、ユージン。
また、子供に対して引っ張るのはやめろとも。
助けてください旦那様、どうか、姉が死にますと、弟。
自分の昔のことを思い出すユージン。
オレが今誰かを助けるどころじゃない、オレは拘束者だ、お前もしかして弾丸があるか?と、ユージン。
え?と、弟。
相扶相助じゃないじゃないか!今からオレの言うことをよく聞け、これはお前の戦いだ、オレは手伝うのであって、わかったか?行こう!と、ユージン。
アメを手放し大きな石を持った弟は、日本兵の頭にそれをたたき落とす。
その日本兵の顔を見て驚くユージン。
モンタージュの男だったのだ。
絵の腕前がダビンチ級だったのかと感心するユージン。
殺してやると、短刀を抜く日本兵。
どうしてこうもレパートリーが同じなんだ、戦うのは面倒だと、ユージン。
結局、日本兵二人をやり込める。
手伝わなくても良いのか?と、カイル。
大丈夫か?と、カイル。
どうして僕にしきりに話しかけるんだと、姉に助けを求める弟。
大丈夫ですと、英語で返す姉。
この少女英語を話すぞと、カイル。
ユジンに感謝する姉と弟。
今後はお前の戦いはお前がするんだぞ、さっきはよくやったと、ユージン。
地面に落としたアメを拾い、吹いて再び食べ始める弟。
すっかり男らしくなっている。
さっきから洗濯棒を持っているカイル。
それはどこから出たんだ?持っていけ、早く!と、ユージン。
借りたんだと、カイル。
理解してくれてるはずがないんだが?と、ユージン。
ひどく怒ってるって?と、カイル。
ほらと、ユージン。
そんな会話をしていると、ユージンの眼の前に知った顔が通る。
自分が仕えていた家の若様だ。
どうした?と、カイル。
思い出せないと思ってたのに、見てもわからないと思ってたのに、ぱっと見てわかったと、ユージン。
誰だ?と、カイル。
キム・ヒソンが帰国してくる。
朝鮮の臭い・・・と、ヒソン。
ヒソンはグローリー・ホテルへ。
いらっしゃいませ、お泊りですか?と、日本語のヒナ。
眺望の良い部屋を一つと、朝鮮語のヒソン。
朝鮮の方なのですねと、そっけない態度になるヒナ。
見た目もとても良い貴女の名前はどうなって?と、ヒソン。
303です、眺望がすごく良いです、ご帰国ですか?と、伏し目のヒナ。
10年ぶりだ、漢城がこう変わるとは知らなかったと、ヒソン。
より良くなりましたか?と、ヒナ。
明るく華やかで、私の曽祖父の家がこのようにホテルになったなと、ヒソン。
もしかして?と、ヒナ。
キム・ヒソンだと、手を差し出すヒソン。
朝鮮で最も大金持ちの家の若様にこのようにお会いしました、工藤陽花ですと、ヒナ。
名前を聞けなかったという気がしたんだがと、ヒソン。
話そうとしましたよと、ヒナ。
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