ユージンが持ってきたノリゲを探している尹氏夫人。
自分が売って対価をしっかりもらったと喜んでいるキム・アンピョン。
お狂いに?あいつがまた探しに来たら?どうするのかって!どこでお売りに!と、指で作ったピストルを突きつける尹氏夫人。
その後、イルシクの店に買い取りに行く。
売るときと買い取りのときは値段が違うというイルシクだったが、尹氏夫人の鋭い目つきに押され、安くすると言ってしまう。
ヒソンが質入れした時計をみつける尹氏夫人。
しかも、帰ろうとした際にヒソンにぶつかる。
母上、ここにはどういう用ですか?私は過ぎていく道なのですがと、ヒソン。
ノリゲが落ちる。
とうとう父上はノリゲまで中古で買われるのですか・・・ほんとに酷いと、ヒソン。
父伝子伝だ、こいつ、おまえもう、服まで出し売りするのか?と、尹氏夫人。
流行が過ぎたようでと、ヒソン。
時計を取り出し・・・これも、流行が過ぎて出し売りしたのか?お祖父様が留学の道に買ってくださった貴重な時計を、お前が質入れするのか!あ~、私がこんなやつを生んでワカメ汁を食べたわ、ワカメ汁を食べた・・・と、尹氏夫人。
そのワカメ汁をお召になった日です・・・私が生まれた年、もしかして月、もしかして日です、母上と、ヒソン。
首筋に手をやり・・・なに?その日がどう?どうしたの?と、尹氏夫人。
別のことはありませんでしたか?例えば9歳の奴婢に起きた、悲しいことのようなものですと、ヒソン。
夫の昼も用意せずにこうしてるとごまかし、時計を握らせ、便りをよこすまで賓館でじっとしていろと言い帰っていく尹氏夫人。
土地を売ったことで小作人を追い出してしまった祖父と、その光景を思い出すヒソン。
すると、道端でヒソン若様では?と、声をかけられる。
だれ?私は男を覚えられなくてと、ヒソン。
テーラーで働くシン・ジョンミンだった。
お嬢様が毎年作る服が小さいようだ、朝鮮人なので採寸だけしている、師匠が作っている、採寸するので一度お越しくださいと、シン・ジョンミン。
婚約を破るつもりという女人が、毎年服を・・・と、ヒソン。
厨に隠していた断層の服を取り出すエシン。
あ、覆面・・・。
庭でタイピングしつつ・・・おはようと、カイル。
ついに詩を書くのか?と、ユージン。
あ~、これはエッセイ、最初の文はこのように始まる、よく聞け!アレン公使が10日後に朝鮮に戻って来る、だから機会は今だけだ、ユージン、オレたち旅行にでもいくか?と、カイル。
2番めの文だ、よく聞けよ!イヤと、ユージン。
白頭山の天池がそんなに美しいって、ところで、お前もしかして夜に盗みをするのか?お前の部屋にある黒い手ぬぐい、それがまさに覆面のようなんだがと、カイル。
それは・・・オレのじゃない・・・ある女人のだと、ユージン。
お前まさか女人を部屋に入れたのか?と、カイル。
エシンのことを思い出しつつ・・・気に入ったさ・・・このようにバレたなと、朝鮮語のユージン。
マウメ(마음에)?オレはそれがどんな意味か知ってるぞ!もしかして、その時のその貴族の女人?と、カイル。
いや、どうしてみんな勉強を懸命にするんだ・・・と、ユージン。
そうだろ?と、カイル。
茶でもどうだ?話があると、ユージン。
オレが言ったのあってるだろ?と、カイル。
やめろ!と、ユージン。
心身を安静にしてくれる茶だと、ユージン。
ウ~ム、二度とオレに入れてくれるな・・・それで話は何だ?と、カイル。
質の証書を見せるユージン。
これは何だ?と、カイル。
以前言ったローガンの紛失物、アレン公使も探している、朝鮮皇帝の秘密資金の行方と、ユージン。
これがどうしてお前の手にあるんだ?と、カイル。
そうだな、どうしてオレの手に落ちてきたのか?と、ユージン。
アレンが言うには、そこに鉱山権、人参販売権、鉄道敷設権がかかっているって、それがアレンの手に入って行けば、最低でもその中に一つは勝ち取るだろう、どうするつもりだ?と、カイル。
さあ・・・オレも2つだけ道がある、朝鮮を滅ぼすか、または、朝鮮をちょっと遅く滅ぼすかと、ユージン。
ユージン、アメリカはこの小さく静かな国の運命に、これ以上介入してはダメだ、アメリカはこの書類がなくても、どうせフィリピンを持つだろう、もちろん、朝鮮の運命がどの国の手に入って行こうが関心もなくて・・・それで、もともと朝鮮のものは、朝鮮に戻してやって良いんじゃないか?と、カイル。
アメリカ人が言う言葉じゃないなと、ユージン。
オレは詩人だから・・・それに、実はオレの祖先はイギリス人だと、カイル。
まだ詩は一行も書いてないのを知ってるんだがと、ユージン。
たった今のがオレの詩の初文だったと、カイル。
どこからが?フィリピンを持つだろうから?と、ユージン。
ユージン・・・から・・・だから危険になるな、アメリカ人!オレの詩の最後の文が「本当にピクニックのような派兵だった」で終われるように・・・と、カイル。
イ・ジョンムン大監を尋ねて来た、おいでか?と、下男に声を掛けるユージン。
振り向くと本人だった。
その日、私の話を通訳していた訳官が、通訳で嘘をついていた、アメリカにも朝鮮にも有利な通訳ではなかった、日本に有利な通訳だったと、ユージン。
それをどうして今になって教えてくれるのだ?その日陛下に申し上げることもでき、永遠に言わないこともできたのにと、イ・ジョンムン。
その時とちょっと気が変わったと、ユージン。
気が変わった・・・その間、考えることのできる時間が十分で、本人が言った言葉を取り消したいというのではないか?出身が奴婢だから国を去った者の言葉、そなたなら信じるか?と、イ・ジョンムン。
は~、信じようが信じまいが大監の気持ち次第だ、だが、大監を訪ねてきたのは銃を撃つことよりも難しく、それよりももっと危険で、それよりも少しは熱い気持ちだった、無駄足になったようだがと、ユージン。
夜道を歩いているユージン。
警務庁の兵が慌ただしく走っている。
ふと気がつくと真横にイム・グァンスがいて驚くユージン。
ナウリが心配で、どこへ行っていたのです?朝鮮で何事かあったようです、たった今ご覧になったでしょ?と、イム・グァンス。
親日派のイ・セフンが道という道を封鎖して、逃げた芸者を警務庁に探させているのだ。
日本語を理解していた芸者が、花月楼に潜んでいた情報員だったと推測しているイム・グァンス。
それは違って・・・ささやきは止めと、離れてと、ユージン。
そこに、見覚えのある籠がやって来る。
先に行ってと、ユージン。
どこへまたお行きに!と、ささやくイム・グァンス。
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