ムシン会が男を取り囲む。
どうして道を塞ぐので?と、男。
私が知っている方のようで、ナウリと、ク・ドンメ。
トンメは済物浦(チェムルポ:제물포)でこの男が砲手をしていたのを見ていたのだ。
人を見間違えたようだがと、男。
けれど、間違いなかった。
剣をかざすムシン会の面々。
動けば死ぬようだけどと、トンメ。
殺せと、男。
性格が短気ですね、私は受けた金があって、仕事をするにはせねばならないのですが、皆捕まえろと・・・収支が合わなくて、ナウリ・・・体面を繕うにはたった一人だけいればいいんです・・・だから答えをちゃんとなさらなければ、他のやつを呼んで本人は生きることができてと、トンメ。
殺せと、男。
命を顧みずどうしてそんな事をするんです?義兵は金になるのですか?金になるものだけ私もしてあげようと、トンメ。
お前のような虫けらが!遺言だからよく聞けと、男。
朝鮮が大国に押されている事実を話し、こんな国でも奪われないようにしているのだと話す。
私より良い者たちがそう多いのですか?朝鮮に?と、トンメ。
自害しようとする男。
それを阻止し・・・狂ったのか!と、トンメ。
バレれば逃げ、捕まれば死ぬ、100ほど捕まえろ、私の同士たちは誰もがこうするのでと、男。
ハヤシの前に連れて行ったのは、捕まえた男ではなく、逃げた花月楼の主人だった。
義兵でなくどうしてこいつを!と、憤るハヤシ。
ハヤシのご情報で義兵は逃げ、うちの者も二人傷を追ったのでこの者で痛み分けにと、トンメ。
生きたければ力いっぱい早く逃げろ、可能なら漢城の地から遠く離れてと、トンメ。
どんな企みだ?と、義兵の男。
生かしてやるというのではなく殺さないのだ、漢城界隈で息を吸う音でも聞けば、そのときはずたずたに切り裂く、そう願っておられるのでと、トンメ。
逃げる義兵の男。
湯船に浸かっているヒナ。
ユージンの客が入ってきたのを見たけど出て行ったのを見てないことを不思議がっている。
そこにトンメが入ってくる。
後で来るというトンメに、入って、終わったわと、ヒナ。
剣を使う男より傷がより多いのは何なのかと、トンメ。
この騒然とした世の中で、日本で朝鮮女として生きるのは何であるのか・・・どうしたの?と、ヒナ。
気分がちょっとイマイチでと言い、酒を一口飲むトンメ。
また、義兵を一人放した、殺せば義兵たちが悲しむようでとも。
いままで聞いた中で一番笑える、ク・ドンメ、銃にやられたわね、生かして送ってどうするの?と、ヒナ。
普通オレの前に来れば、ひざまずいて助けてくれと願うんだ、けれどその者はそのまま殺せって、だけどそれは本当なんだ、そこですでにオレが負けてるって、理解ができてこそさ、一介の荷物持ちが、国に命をかけるということ・・・と、トンメ。
ん~、剣でも切れないことよね、義理堅く熱い想いなんてもの、ク・ドンメ、とても大きくなったわね、今からでも殺してと、ヒナ。
行けと言ったのにどうやってまたそうするんだ?
一介の浪人も自分の言は値千金だと、トンメ。
ハハ、いままで聞いた中で二番目に笑える・・・天下のク・ドンメが、いったい何に命をかけてるの?と、ヒナ。
エシンを撃ったことを思い出しつつ・・・オレは命をかけない、命を奪うさと、トンメ。
一緒に賭けをしているヒソンとエスン。
ヒソンはカフスを手にしている。
その後、イルシクの店「して差し上げます」へ。
エスンも人力車で来ていた。
チョット待ってとの札がかかっている。
こんなときは自己紹介をと言って、名乗るヒソン。
驚いたエスンは、コ家エスンですと言う。
驚いてタバコを投げ捨て・・・妻兄(チョヒョン:처형)?と、ヒソン。(妻の姉のこと)
弟夫(チェブ:제부)?と、エスン。(妹の夫のこと)
エスンがエシンの部屋にやってくる。
ハマン宅に対して、会えて嬉しくないわねと言いながら上座へ向かう。
お前の婚約者、賭け事をと言って吹き出す。
姉さんもなさってるじゃないと、エシン。
姉さんって、お嬢様と及び、この女!と、エスン。
お嬢様も賭け事をなさってるじゃないですかと、エシン。
ヒソンがどれだけすったか暴露するエスン。
そうよくご存知なのを見ると・・・ご一緒だったようですね・・・伯母様!!と、エシン。
行くわ、行くって!靴を履いたわ今、行きつつ言ったことよ、行きつつ・・・女が書籍を何なの!装飾品でも書いなさい、この女が!と言い、エシンが抱えていた本を投げ捨て去っていくエシン。
幸い英語のテキストはバレなかった。
女給がユージンの部屋に湯薬を持ってくる。
冷める前に飲んで器をくださいと言われ、その場で飲むことになるユージン。
外出なさるようですね?と、ヒナ。
この前いただいたフリードリンク、今日飲もうと思うんだが、時間はどうです?と、ユージン。
キーをちゃんと差し上げたのに、どうして私を訪ねてこられたのです?と、ヒナ。
オルゴールはちゃんと直ったようですね、ご友人とお聴きになってましたねと、ヒナ。
紹介してくれた鍛冶屋の腕が良かった、薬を飲んだよ、ありがとうと、ユージン。
どういたしまして・・・私が煎じたのでもなくと、ヒナ。
ホテルを始めてどのくらいになる?と、ユージン。
建てるのに2年、開けてから3年経ちます・・・日本では故人となった夫のおかげで、幼い頃からホテルの経営を学んで、朝鮮では女がこんな事業をするのは不可能なのに、私は日本人の戸籍のおかげです・・・ところで、それをどうして気になさるので?と、ヒナ。
もしかして国の仕事をしてるのかと思ってと、ユージン。
私はただの商売人ですと、ヒナ。
ただの商売人が、私に訳官を使えというキーをどうしてくれたので?と、ユージン。
その者の通訳が、日本に有利でしたか?と、ヒナ。
私を通じて確認をしたのですか?と、ユージン。
グロリーは情報が多いのです、私は好奇心が多くて・・・それで、どんな選択をなさったのですか?と、ヒナ。
その多くの情報の中に、もしかして私が近いうちに、死体で発見されるだろうという情報もありますか?と、ユージン。
そんな選択をなさったので?と、ヒナ。
よくわからない、私も自分の選択結果が気になるだけですと、ユージン。
日本に有利な通訳をした訳官をおびき出すイ・ジョンムン。
イ・ワニクにさせられたこと、王宮に出仕する他の通訳がそうなのかはわからないこと、この2つを聞き出し切り捨てる。
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