母屋の明かりが消えるのを確認するエシン。
先日のユージンとのやり取り。
気に入ったように見える、持っていって聴いてみる?と、ユージン。
そうしてもいいので?と、エシン。
貸して差しあげるので、十分にお聴きになって、あとでお返しくださいと、ユージン。
それなら、その間、辛がらないでと、エシン。
納戸に入りオルゴールを聴くエシン。
出店をしているチャン・スングのもとへ行くユージン。
毛皮が必要な方ではないようでと、スング。
酒代を受け取ったという挨拶がなくて、先日の酒代を十分に受けたようか?と、ユージン。
十分だった・・・どうした?逆に受けにきたのか?と、スング。
今回は酒代をちょっと足してくれないかと思って・・・オレが用意する酒の席が気に入るはずです、外部大臣イ・セフンです・・・事情は尋ねずに、加えてくれますか?と、ユージン。
アメリカ公使館前。
どうしてこう人を来い行けと呼び出すのだ?叱ってやる、さあ、その者へ案内をして、領事代理、その者だと、エシン。
外出中です、ところでどなたですか?と、トミ。
私を知らずにおいて路上に立たせておく男は、お前が二度目だなと、エシン。
ちょうどユージンが帰ってくる。
ふたりとも、笑みを含んだ表情だ。
いつものように上座に座るエシン。
呼んだ覚えがないんだがと、ユージン。
頭をちょっと使ったのです、夜中まで待つには一日がとても長くてと、エシン。
ミュージックボックスを戻しに来たのですか?と、ユージン。
いいえ、頭を使ったのでその言い訳は大切にとっておきました・・・なので、私に世話になったのですよ?・・・誤解なさらないで、私は無駄に来たのではないので、勉強していてわからないところがあって・・・これは私の名前です(英語表記)と、エシン。
そうですねと、ユージン。
問題はこれなのですが、は~、これは英語でどう書くのか?と思って・・・まったくわからなくてと、エシン。
そして、「ポゴシポッソ(보고싶엇소)」と書いたものを見せる。
ハッ、学堂の勉強を懸命にしないでと言ったって、この程度もわからないなら・・・その、こんなの、自らしないと、私が助ければそれはどんな意味があるのかと思ってみたり・・・アハッ、こんな簡単なものを・・・と、ユージン。
立ち上がり・・・もう行かなければ、失礼したと、エシン。
茶碗はいつまた必要なようで?と、ユージン。
それをどうして尋ねるので?
漕ぎ手が必要じゃないかと思ってと、ユージン。
大きく鼻でため息をつき、5日の昼時と、エシン。
ふと答申をしなかったことを思い出し・・・読んでみてくださいと言う。
自ら・・・勉強を・・・と、声が小さいユージン。
もしかして文字を・・・?
外の兵がユージンに声を掛ける。
カイルがいないからアメリカ公使館が静かだなと、敢えてはつらつとしている様子のユージン。
はてな顔の外の兵たち。
オレの英語は流暢なのに・・・と、ユージン。
だから文字を?と、エシン。
その問いには答えず、新聞を見たりしてごまかし、外に出るユージン。
笑うエシン。
含んだ様子でユージンを一瞥して帰っていくエシン。
アボムを呼び止め、薬材が何なのかを尋ねるユージン。
もしかして召し上がった?と、アボム。
まだ飲んでな・・・と、ユージン。
飲むための湯薬ではなく足湯のように使うものだと知り、吐こうとするユージン。
各国の言葉を通訳している訳官が集まる。
ロシア語の訳官に対してアメリカの訳官が変死体で見つかったと話す他国専門の訳官。
また、どこに報告すればよいのかとつぶやく。
当然イ・セフン大監に報告せねばと、フランスの訳官。
それならそなたがと、その役目を押し付け、他の訳官は去っていく。
皆に集合をかけていたイ・セフンだったが、フランスの訳官しか来ていない。
イ・ワニクのところへ行ったのだ。
官職もないイ・ワニクのところへ行ったと聞き、中人の奴らだけで何を解決するのかと怒るイ・セフン。
噂がある、ハヤシ公使の失望が大きく大監はすでに糸の切れたタコで、生き残るために訳官たちは伊藤博文が後ろ盾のイ・ワニクのところへ行った、何よりも大監がイ・ワニク大監に平手打ちを食らったと、フランス語訳官。
妾を連れてイ・ワニクを尋ねるイ・セフン。
大監が私の家に何用で?挨拶からと、手を挙げるイ・ワニク。
また平手かと思い少し後ずさりし・・・顔を見れば挨拶だろと、下手に出るイ・セフン。
躊躇なく上座に座るイ・ワニク。
イ・ワニクが伊藤博文の右腕であれば自分が左腕をすると、ひざまずくイ・セフン。
伊藤博文が賤民出身なのをご存知か?と、イ・ワニク。
国がこの有様なのに関係ないと、イ・セフン。
そして、謝罪の意味で、贈り物を持ってきたと言い、妾を差し出そうとする。
高笑いしたあと、きさま!礼は貴様がすべきだろ!礼は頼むやつがするものだ、さあ一度やってみろって!礼!と、ふんぞり返るイ・ワニク。
質入れしていた証書を取り戻すユージン。
自分のせいで十分危険だったと、イルシクたちの労をねぎらう。
輿に乗って通りを移動しているイ・セフンの前に立ちはだかるユージン。
今回も馬上だ。
先日のこともあり逃げる人夫。
お前だな、皇軍と銃事件を起こした朝鮮の外見のアメリカ人というのはと、イ・セフン。
オレに対して知っているのがそれで全てなら困るぞと、ユージン。
何をたわごとを?お前のせいで私がどんな目にあったかと、イ・セフン。
それはお忘れに、今から受けることに比べれば、なんでもないことのようでと、ユージン。
なにがなんだと?と言い、舌を抜いてやると護衛に言ってユージンを場上から引きずり降ろそうとするイ・セフン。
けれど、自ら降りるユージン。
出てこないでください、あなた達に感情はないですと、ユージン。
しかし、イ・セフンの命令には抗えず、護衛派遣を抜きユージンに襲いかかる。
剣が顔をかすめたものの、あっという間に蹴散らし、剣を一振り奪うユージン。
狼狽しつつ、私が誰か知っってるのか・・・と、イ・セフン。
腰の背に剣を突き刺すユージン。
イ・セフンの首元も少し切れている。
オレの心配は良いからお前の心配でもしろ、オレは今日お前を殺すんだ、
きさま本当に、狂わなくてこそ・・・アメリカ人が朝鮮の地で、恐れもなく朝鮮の外部大臣を殺すと脅迫をするのだ?と、イ・セフン。
お前はアメリカ人の手で死なない、お前は今日、朝鮮人の手で死ぬはずだと、ユージン。
恐れもなく朝鮮の地でどんなやつが!と、イ・セフン。
貴様を避け泥水へ身を投げたオレの母、鞭打たれ死んだオレの父だ、罪人のように朝鮮から逃げていった幼い奴婢だと、ユージン。
乾いた笑いのあと・・・まさか・・・おまえ・・・おまえ・・・お前が!どうか助けてくれ・・・と、イ・セフン。
うんん、願うな、ここで殺したくなるから、お前が死ぬ場所は、ここじゃないんだと、ユージン。
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