ク・ドンメ?捕まった真犯人がク・ドンメというのか?と、ユージン。
はいそうです、けれどいくら考えてもおかしくないですか?ク・ドンメが人を殺すのは今更なことでもないのに今更逮捕だなんて?と、イム・グァンス。
ク・ドンメは真犯人じゃないと、ユージン。
どうしてそうお考えですか?と、イム・グァンス。
その日私と、済物浦(チェムルポ)で出会っていた、けれど私と会えて嬉しいと言った、本心であって、だからク・ドンメじゃないと、ユージン。
え?今それが理由になると思われますか?と、イム・グァンス。
私にとって理由になる、真犯人はキム・ヨンジュだ、今から我々はキム・ヨンジュを追っていくぞ・・・上海と日本へ行く船が5日後なので、キム・ヨンジュがまだ漢城にいるのなら、我々は5日以内に必ずその者を捕まえねばならないと、ユージン。
「今からアメリカ人宣教師を殺した容疑者捜索を始める、キム・ヨンジュの顔は皆知ってるはずだ、腕に銃傷を負い行動が不自然な可能性もある、阿片窟・妓房(キバン:기방)・旅館、隠れることのできる場所はすべて探り、怪しい者は全部捜索する」
その中には、コ・サンワンの遺骨を戻し、銃で撃たれたエシンを助け、トンメが寺を訪れた際にもいた義兵もいたが、アメリカ兵の捜査対象ではなかった。
拷問を受けているトンメ。
いつまで持ちこたえるのかと、チョン警務使。
事件後に2度済物浦で目撃されていると言う。
何度言わせる?仕事のために行ったとと、トンメ。
2度全て仕事のためだった?と、チョン警務使。
オレがそう言うならそうなんだ・・・見た目より勤勉なんだ、オレが!と、トンメ。
ちゃんと言え!一度は殺す場所を整え、一度は殺しに行ったんじゃないのか!と、チョン警務使。
こう信じないので、オレが殺してないと証明するために、誰か一人殺してしまおう、オレが殺したというそのナウリは、西洋人なのか朝鮮人なのか分かりようもないはずだ、すごく残忍で!と、トンメ。
目撃者の一人としてクィダンが現れる。
お前がまた何の用だ?と、トンメ。
ヒナに対して情報提供者がこの事を告げている。
誤った選択をしたクィダンに呆れるヒナ。
そこにホタルがやって来る。(着物なのに大股だ:汗)
寝る場所はあげるけど、あんたの命なんて関心がないわ、なので自分の命は自分が良いように・・・と、ヒナ。
けれど、ホタルがノートに書いた文字は、トンメを気遣うものだった。
「親分はどうなったの?無事?どこにいるの?」
分かればあんたができることは何なの?寝なさい、枕の下に銃があるの使いみちがあるなら使って、他人に撃つなりお前に撃つなり、ク・ドンメに対して重荷になるなという話よと、ヒナ。
トンメに忠誠を誓っているムシン会を、我々の良いように再構築すると、イ・ワニク。
悩みのタネだった、朝鮮人でも日本人でもない奴らは、結局大日本帝国の弱みになるからなと、ハヤシ公使。
それは私に言っているのですか?と、勘ぐるイ・ワニク。
ところで、私はク・ドンメが目障りなんだが、李家さんはなぜ?と、ハヤシ。
イ・ワニクはヒナをおぶって帰るク・ドンメのことを知らされていたのだった。
私はいつも、日本のためを思っていますからと、イ・ワニク。
私が見ましたと、トンメを指差すクィダン。
そういうお前は済物浦にどうしていたんだ?と、トンメ。
恥ずかしながら男といました、生きなければならないのでと、クィダン。
続いて、トンメが会ったアメリカ人が入ってくる。
この人じゃないと、クィダン。
よく考えろ、オレが生きてここから出るかも知れないと、トンメ。
この者が会ったアメリカ人は宣教師の服を着ていました、その宣教師を引っ張り暗い場所に入るところまで見ましたと、クィダン。
なぜ私が呼ばれたかわかりませんが、ここ一月ほどあの者に会っていませんと、アメリカ人。
話が決裂したのもあってか、しらを切る。
ハハハ、こいつらを見ろ、オレがどこから引っかかったのか・・・と、トンメ。
その宣教師のところから出てきた朝鮮の皇帝の密書です、日本が資本を貸してやると言うたびに断わっていたが、アメリカに物乞いをしていましたと、イ・ワニク。
アレンの裾だけを掴んで執着してると思ったら上海までとは、なかなかですな、この密書一通で、ク・ドンメ、アレン、朝鮮の皇帝までひざまずかせ、外部大臣の座までつけるのだから、一石三鳥かな?と、ハヤシ。
一石四鳥になりそうですと、イ・ワニク。
指示した者が誰だ?金さえやればすべてやるやつじゃないか、おまえと、チョン警務使。
それが目的だったのか?オレの口から出ねばならない名前を予め定めていたのなら、ひどく叩く前に尋ねろよ 、誰を口にしてやろうか?イ・ワニクはどうだ?ハヤシはどうだ?と、トンメ。
手下やホタルまでずたずたにしてやると、日本人の男。
一つ確実なのは、まずここを出たらお前から殺す、犯人はオレだが、お前が誰だかわからないようにな、お前の面をずたずたにしてやると、トンメ。
コ・サホン、お前の口から出なければならない名前は、コ・サホンと、チョン警務使。
このように仕向けたのはイ・ワニクで、チョン警務使に皇帝の親衛隊である警衛院(キョンウィウォン:경위원)の摠管(チョングァン:총관)の座をちらつかせていた。
ムシン会の者を人質にとっており、トンメの口からコ・サホンの名前が出るまで、一日に一人ずつ死んでいく、選択しろと、チョン警務使。
叫ぶトンメ。
コメント
すみません。ちょっと気になるので。ハヤシ「行使」や清の「行使」となっているのが気になります。原語は分かりませんが、「公使」ではないかと思うのですが。頻出する肩書きなので。こちらがまちがっているかもですが、愛読していて気になるので書かせていただきました。
修正しました!