コ・サホンが家に戻ってくる。
疲れたので煩わせるなと言い、部屋へ入る。
祖父の様子を見て涙するエシン。
一礼するスング。
この薬を本当に煎じるとは思わなかった、罰を受けたようですと、涙するハマン宅。
薬房はエシンの外出の口実だったのに、本当に薬を探すことになり悲しいのだ。
髪が短くなられましたね、服も良くなられてと、エシン。
どのようにかしてみて、こうなりました・・・髪は短いのに、何がこう重いのかと、スング。
王宮におられることですか?と、エシン。
皇帝を守る者がいないので、私にまで順序がきたようですと、スング。
それなら、もう掘っ立て小屋には頻繁に来られないでしょうねと、エシン。
当分の間は空けておかねばならないようです、入宮する前に大体お嬢様の痕跡は消しました、置いて行ったものがあれば、訪ねて行ってくださいと、スング。
私が暇暇に行くのですがと、エシン。
来ないでください・・・これ以上私が教えることはありません、これ以上私の命令に従わずに、それ以上私が阻んだとしても、止まらないでください・・・これまで、ぶっきらぼうな師匠についてこようと努められましたね、もう下山なさってくださいと、スング。
お師匠様と、エシン。
私は、他の道ができたようです、笑って「行け」と、おっしゃってくださいと、スング。
気をつけて、お行きください・・・本当にありがとうございました・・・気をつけてお行きくださいと、深い礼をするエシン。
ありがとうございます、お嬢様と、深い礼をするスング。
グローリーホテル。
朝鮮に新聞社が何箇所ほどあるでしょうか?と、モリタカシ。
新聞を発行している新聞社は、ご覧の皇城新聞と帝国新聞の2箇所です、看板もなく号外だけ発行するところが一箇所あってと、ヒナ。
キム・ヒソンという者が代表でしょう?・・・驚きました、このコーヒーの味もホテルの規模も、若い未亡人が一人で運営するには手に余ってと、モリタカシ。
力も持って、懐も持って、夫がとても恋しいですと、ヒナ。
夫が恋しい女人にしては服が華やかだけど?あ、非難したのではなくて、知らないかと・・・と、モリタカシ。
私の調査をしたようですねと、ヒナ。
朝鮮にはあなたの戸籍が残っていなかったと、後ろを見る頼もしい者がいるのか・・・日本人の前亭主のおかげで、こんな豪奢を享受しながら、朝鮮人の後援者のおかげで朝鮮人の身分を消したと、ちょっと廉恥がないでしょうと、モリタカシ。
裏調査がそこで詰まったようですね・・・私の大佐の能力がそこまでなのでしょうか?でないなら、私の能力が大したものなのでしょうか?カフェの代金はルームにつけておきましょうか?と、ヒナ。
部屋に帰り何かしらの白い粉を取り出すヒナ。
人の気持ね、今日はここがどうしてこうも近いのか、他の物はすべて燃やして、銃のものだけまとめて・・・と、エシン。
まあ!あれはなんで?巡軍たちではないですか?と、ハマン宅。
お嬢様、険しい山中までどうされたのですか?と、兵。
そなたたちはここまでどうしたのだ?と、エシン。
私達は外部大臣イ・ワニク大監をお連れしましたと、兵。
外部大臣?と、エシン。
イ・ドンムンが妻妹に気づき声を掛ける。
この間お変わりなかったでしょう、兄夫、オンニには時々会ってと、エシン。
イ・ドンムンの妻妹なら、コ・サホン大監の孫娘になるな・・・大家宅の令嬢がどうして、いるはずのないところにどうしてきているので?と、イ・ワニク。
目を合わさないエシン。
妻妹、外部大臣イ・ワニク大監であられる、挨拶してと、イ・ドンムン。
苦労なさったお祖父様が、イノシシを召し上がりたいと、求めに来たと伝えよと、エシン。
そのように伝えようとするハマン宅。
妻妹!と、イ・ドンムン。
はむかっているのか?違うなら私が中人出身だと下待しているのか?私は目の前にいますと、イ・ワニク。
皇帝が呼んでお使いになる人物なら、出身に関係なく必要でお使いで適所でお使いでしょうに、下待は相当でなく法度がこうなので、理解なさってと伝えて・・・すべて伝えたら、近くにチャン砲手がいるのか探してと、エシン。
妻妹!と、イ・ドンムン。
伝え始めるハマン宅。
血は争えないと言って笑い、下山するイ・ワニク。
どうやら無駄足だったようだ。
モリタカシが話していた、義兵の子どもたちという話を思い出すイ・ワニク。
ところで、その妻妹の歳がいくつだ?と問う。
乙亥年(ウレニョン:을해년:1875年)生まれなので、28・9ですと、イ・ドンムン。
あの子に子があれば、ちょうどそんな歳なんだがと、日本で殺した義兵のことを思い出すイ・ワニク。
また、キム・ヨンジュが嘘の名前を教えたかもと思う。
そのため、チョン警務使を呼び、日本の警視庁に、乙亥年に東京の有楽町に住んでいた朝鮮人を死んだものも含めて名簿をもらえと告げる。
荷物運びがまだ見つかっていない。
見つければ必ず殺しますと、ユジョ。
その前にオレが死ぬだろう、いらついて、街の通りにク・ドンメが生きていると噂が出るのに、そうすればまた現れるはずだ・・・それとあいつを連れ出して飯を食わせてと、トンメ。
ホタルを連れて行くユジョ。
入れ替わりにヒソンが入ってくる。
こんなたちの悪い人・・・どうしてこう心配をかけるのです?生きているので嬉しいばかりですと、ヒソン。
嘘を長くなさいますねと、トンメ。
本心だ、死ぬかもしれないと心配しましたと、ヒソン。
縦に分けるか横に分けるか、まだ決定もしてないのですが、心が弱くなってと、トンメ。
もう婚約も破れたのに、そうする理由が何なのです?と、ヒソン。
さあ、慣性というか・・・と、トンメ。
こうだから銃に撃たれるさと、ヒソン。
これで撃たれたんじゃありません、飴を買って食べて撃たれましたと、トンメ。
飴を盗んで食べたのですか?と、ヒソン。
行かないのですか?と、トンメ。
たったいま来たではないか、ところで、たった今出て行ったたその女人だが、妹ですか?誰ですか?来るたびにいるんですがと、ヒソン。
違います、ただ一緒に暮らしていますと、トンメ。
それはどういうことですか?一緒に暮らしてるなんて・・・家に夫人がいたのですか?と、ヒソン。
私が誰を好きなのかご存知なはずですが?と、トンメ。
なんとか生かしておいたら、近々に婚約を破った生命の恩人に、それが言うことですか?と、ヒソン。
行かないのですかって!と、トンメ。
先約があるんだ、忙しいさ中に、偶然しばし立ち寄ったのです、性質を見るに大丈夫なようです、もっと寝てください、世の中が穏やかです・・・と言い、肩をたたいて去るヒソン。
痛みを感じつつ・・・嘘を長くなさるのだからと、嬉しそうなトンメ。
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