高宗のところへ宮内部アメリカ訳官が入る。
イム・グァンスだ。
ニューヨークタイムズの記事を読み始める。
ニューヨーク・パリ間の自動車レースについてだ。
それが最も大きな消息なのか?・・・大韓に対する消息はないのか?ただの一行も、ないのか?と、高宗。
恐れ入ります太皇帝陛下と、イム・グァンス。
その異邦人は、ひょっとして戻ってきたという知らせはないのか?3年の刑を受けたと言うので、今頃ならば釈放されたのではないかと思いと、高宗。
恐れ入りますが、そのアメリカ人は、もう軍人の身分でおありでなく、戻ってくるには大変なところで生きていますと、イム・グァンス。
戻ってくることを望まない、唯生きていることを願うだけだと、高宗。
大韓へ駐屯していた当時、格別だった同僚が現在日本にいます、臣が便りを出してみます陛下と、イム・グァンス。
ディア、カイル・ムーアー・・・久しぶりのお便りします、ナウリ・・・と、ユジンの消息を尋ねる手紙を書いているイム・グァンス。
こう日(天気)が良いので、生きておいでなのか・・・ナウリ、私の声が聞こえますか?と、天に向かって声を発する。
イム訳官はすでに私が死んで・・・と、ユジン。
うわっ!と、驚くイム・グァンス。
私があそこ(天)にいるのですか?と、ユジン。
ナウリ、本当にナウリですか?と、イム・グァンス。
あそこの形容詞が悪いな、「かっこいい」を使わなければと、ユジン。
そうだ・・・と言って抱きついて泣くイム・グァンス。
あの世に行っていたと思っていたのだ。
相変わらず、考えを多くするようだと、ユジン。
なかなか離れないイム・グァンス。
スングの墓参りへ行くユジン。
そこにファン・ウンサンがやってくる。
お越しにならないのかと思いましたと、ユジン。
来る道で見なかったのか?壁ごとに私の顔が貼られてないところがない、お前がいない間、私はすごく有名になって、行き来するのが大変だ、こいつ!待ってると思ったから気持ちもどれだけ急いだかと言い、酒を飲もうとするファン・ウンサン。
チャン砲手のものなのにと、渡さないユジン。
けれど、オルシンのものはここにありますと、ビールを渡す。
来ると思ってたさ、まあと、ファン・ウンサン。
私は口がないのかと、ユジン。
お嬢さんは、お前が戻ってきたのを知らない感じなんだが?と、ファン・ウンサン。
鎮痛剤が少々強かったようです、悲しみも強くて、しきりに夢だと思ってたようでと、ユジン。
まったく、如何ばかりか・・・おまえは何しに戻ってきたんだ?あちらでよく生きろよと、ファン・ウンサン。
来て嬉しいくせにと、ユジン。
全く、貴いアメリカの方が朝鮮の義兵をやるわけでもなく、嬉しいって何が嬉しいんだ、こいつ!と、ファン・ウンサン。
はい、私は未だに朝鮮の主権がどこにあっても関心ありません、私はただその女人が、私の恩人たちが、死なないのを願うだけです・・・それで続けて遠くへ行ってみるのですが、その道が度々重なります義兵とと、ユジン。
避けて行け、撃たれたくなければと、ファン・ウンサン。
そうすべきだったのですが、ついには外れて飛んで行くことを知りながらも、全生涯をかけて来ていました、そして気づきましたよ・・・私も船酔いをするんだな~・・・だからよく来たと言ってくださいと、ユジン。
よく来た、こいつ!と、ファン・ウンサン。
死なずに、私はそれだけ言います、どうせ交わった道と、ユジン。
あ~、いい、こいつ、これ(ビール)を求めて飲むのがどんなに大変かと、ファン・ウンサン。
推測したのより、もっと早く暮れました、朝鮮はと、ユジン。
我々が一つを加えて行くたびに、彼らは熱を加えていく・・・(毒を食らわば皿までと、日本語訳官)・・・守ろうとする者が100人なら、国を売るというやつは千人だ・・・しかし、彼らが加えた熱は、簡単に崩れるだろう・・・国を売っている者は、命をかけてしない、我々は命をかけて守るからと、ファン・ウンサン。
日本語訳官が人相書きと義兵名簿を持ってイ・ドンムンのところへ行く。
コ・サホン、ファン・ウンサン、チャン・スング・・・と、イ・ドンムン。
日本語訳官はモリタカシのところから写してきたのだ。
けれど、英語名のユージン・チョイは写せなかった。
この者は私がわかると、エシンの名前を付け加えるイ・ドンムン。
お嬢様ですか?と、驚く日本語訳官。
エシンが重要で大金になる、おめでとう、君はもう私と同じ船に乗ったと、イ・ドンムン。
韓国駐箚軍司令官・長谷川好道大将に会いに行くイ・ドンムン。
そして、伊藤博文と面会し、人相書きを見せながらスングの掘っ立て小屋が義兵の拠点だと話す。
また、暴徒たちの名簿も手に入れました、私の夢は大きく叶えてくださるなら持ってきますとも。
何を持って信じるというのだ?と、伊藤博文。
この女は私の義理の妹です、私の妻の祖父は、太皇帝の師であったコ・サホンです、閣下と、イ・ドンムン。
長谷川大将が探しに行くという。
太皇帝の師の孫娘が義兵か、このうえなく良い名分だと、伊藤博文。
イ・ドンムンの思惑どおりなら3日以内に捕まえられそうだった。
子供が日本兵を見つけるが、日本兵はすぐには動かない。
日本語訳官はイム・グァンスに問い詰められ、モリタカシの持っていた義兵の名簿を売ったと告白する。
どうしてそんなものを売るんだ?お前は国を売ったんだ!と、イム・グァンス。
そこにお嬢様の名前が書かれるとは知らなかったというのです・・・と、後悔している日本語訳官。
翌朝。
どうしたんです?と、ユジン。
ナウリ、このことをどうすればよいですか?と、イム・グァンス。
ファン・ウンサンも何かしらの報告を受けている様子だ。
まさに名簿についてだ。
そのため、殺さねばならないと判断したなら殺してくださいと、エシンに伝えていた。
薬房で銃の準備をしているエシン。
扉が開く音がしたので、その方向に銃口を向ける。
立っていたのはユジンだった。
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