チョ氏夫人がエスンの素行の悪さに頭を抱えている。
口にするのも嫌なことをやっているらしく、エシンに賓館へ行ってくれと頼む。
エスンは花札で賭けをし、大負けをしていた。
誰がカモかわからなければお前がカモだ!とのイルシクの言葉が思い出され、呆然としている。
グローリー・ホテルにやってくるエシン。
エシンを見つけたヒナは、光栄だと挨拶する。
コ・エスンを探しに来たと、エシン。
ここまでいらしたのに、カフェの一杯でもしてお行きにならないと、窓際がお嫌なら壁側のソファーにお連れしましょうか?朝鮮のすべての権力は男たちにありますが、その男たちはいつでも、ホテル・グローリーにいるのです・・・
朝鮮のモダンボーイ、テンディーボーイ、ルンペン、朝鮮のボーイというボーイたちは、すべてグローリーに集まりますわと、ヒナ。
戻ってきたユージンを目の当たりにするエシン。
まったくそうだなと、エシン。
コ・エスンという夫人だけを探しに来たのではないように見えます、貴婦人たちはすでにお帰りに、お探しの夫人はよりすぐにお帰りにと、ヒナ。
いったい婦人たちはここで何を?と、エシン。
男たちがすることとたいして変わりません、食事・お酒・タバコ・博打・ベッド・期待・あなた・・・ないものはないですわ、ここはと、ヒナ。
失礼したと、エスン。
私はここに泊まっている、私は軍隊で、将校たちは皆ここに泊まっている、食事も解決しようと・・・楽だ、宿舎だ・・・と、明らかに言い訳しているユージン。
しっかりお泊まりになって・・・と言い去っていくエシン。
楽に過ごされているというので幸いですと、ヒナ。
楽だと、ユージン。
とても稀な組み合わせです、大家宅のお嬢様と浪人だなんてと、ヒナ。
外でエシンとク・ドンメが対面していた。
あの者をご存知で?と、ユージン。
このホテルの面倒を見ていますわ、詳しくお聞かせしましょうか?と、ヒナ。
まだだと、ユージン。
それならこの話もルームにおつけしておきますわと、ヒナ。
道を塞いで!と、文句を言うハマン宅。
久しぶりにお目にかかります、お嬢様と、トンメ。
その時の白丁(ペクチョン:백정)のやつだなと、ハマン宅。
父母が白丁でしたよ、私ではなくと、トンメ。
私も刀を持っていますが、牛豚ではなく他のものを斬ります、おばさんと、トンメ。
消息は聞いた、戻ったと、戻って、そう過ごしていると、見るのも見たしと、エシン。
世の中が変わりました、お嬢様、朝鮮の地で私の顔色をうかがわない旦那たちはいません、なのに、お嬢様の目には私は未だに、卑しい白丁のやつのようですねと、トンメ。
そうではない、私の目にはそなたは、白丁ではなくただ民だ、だからはっきり分かりなさい、私の眼差しがどうなのか知らないが、私がそなたをそう見るのは、そなたが白丁だからではなく、変節者だったので・・・と、エシン。
そう言うと、籠に乗り去っていく。
さっき上がった者(ユージン)についてわかるか?と、トンメ。
席を一度作ろうか?二人の関心事が同じようだけど?と、ヒナ。
オレについて尋ねたのか?と、トンメ。
さあ?誰について尋ねたのだろう?ク・ドンメなのか?でないなら、コ・エシンなのか?ああ、2人とも嫌なのね、だけど殺さないで・・・私に対して尋ねることもあるんじゃないかってと、ヒナ。
ムシン会の者たちが戻ってくる。
ユージンの部屋が荒らされている。
ムシン会の者たちが何かを探していたとのイム・グァンスの話を思い出す。
アイツと未亡人との接触はないが部屋を調べてみようかと、手下。
お前らはそれは下手だろうと、トンメ。
降りてきたユージンは、トンメのところへ行く。
オレたちはまだだと、部屋を荒らしたことを否定するトンメ。
また、旦那に関心があるものは、我々だけでなくもっといるようだ、アメリカの旦那の部屋をちらかす程度を考えると?義兵?活貧団?とも。
狙撃の際に他の勢力がいたことを思い出すユージン。
なにか気がかりなことでも?と、トンメ。
受けるべき物があると言うだけではない様子だな、一体探しているものはなんだ?義兵・活貧団が探しているものをムシン会も探しているようだが?と、ユージン。
さあ、そいつらと言葉をかわしてなくてと、トンメ。
一緒に探しましょうと、ユージン。
一人で探します・・・一つ確実なのは、誰の手にあろうと持っている者は、必ず死にます、旦那・・・ではお気をつけて、私は重要なことがあってと、トンメ。
目玉飴を買うトンメ。
(聖護院八ツ橋の「護」が「後」に。東京の文字も。パロディーも作り込んでる!)
アメを食べながらエシンのことを思い出すトンメ。
そして過去のことも。
トンメの両親がタコ殴りにされている。
その様子を遠巻きに見ているトンメ。
そこに籠に乗って通りかかるエシン。
自分の目の前にいるのが逃げた白丁の子だと気づく。
そして、籠に乗せる。
どうして私を?と、トンメ。
捕まらないでと・・・と、エシン。
だからお嬢様がどうして?と、トンメ。
人の命は皆貴いとと、エシン。
誰がですか?と、トンメ。
孔子がと、エシン。
エシンのチマの端で唇の血を拭い・・・奢りが過ぎた両班の女が・・・と、トンメ。
恐怖を覚えるエシン。
お前のだと言って、ホタルにアメを渡すトンメ。
朝鮮の煙管やカッ(帽子)を身に着け喜んでいるカイル。
カッの名称を聞いて、Godだと思ってしまい、朝鮮人たちはいつでも神とともにあるのか?とユージンに問う。
笑いをこらえてうつむくユージン。
ところで、クァンスがどこにいるのか知ってるか?オレは買い物に行くんだが、さっきから見当たらないと、カイル。
銃を紛失した日に汽車に乗っていた乗客を探している最中だと、ユージン。
それならもう銃を見つけられるのか?と、カイル。
他の物も探そうかと思って、ますます気になってと、ユージン。
何が?と、カイル。
とある女人の本当の同士たちの顔・・・すべて、両班だろうな?と、ユージン。
女人?と、カイル。
最初にいたけど消えた者の顔をと、乗客に説明するイム・グァンス。
あれこれといい加減な目撃情報が飛び交う中、お嬢様が倭のやつにやられたときに、とある男が助けたとの情報が出る。
そこにイム・グァンスに呼ばれたチュンシクがやって来る。
この者が前職・図画署(トファソ:도화서)官員だったのですが、その良い席をまあ、水剌間(スラッカン:수라간)の宮女に恋慕してバレてしまって・・・と、笑いものにしつつ紹介するイム・グァンス。
モンタージュを作る。
そのモンタージュを見て・・・この者ブサイクではないか?と、ユージン。
まあ・・・とにかく、お召しました旦那様と、イム・グァンス。
誰を?と、ユージン。
お嬢様ですよ、その日汽車にいた者たちがお嬢さんもいらしたと・・・私がまたお召しました・・・おっしゃったではないですか私の勝手にしろとと、イム・グァンス。
あ~、ほんとにと、ため息をつくユージン。
コメント