エシンの髪を解かしているハマン宅。
その話をして、17歳で嫁に来てみるに、その話と、エシン。
またですか?17歳で私が嫁に来てみるに、2番めの若様の歳が15歳で、さっぱりとした額に堂々とした鼻で、とても聡明でいらっしゃる・・・下の者たちに優しく、この宅の賤婢たちは皆サンワン若様を本当に好きでした・・・と、ハマン宅。
調査している間は、写真は私が保管しなければなりませんと、ユージン。
誰を調査するのです?この中の誰を?どうして?と、エシン。
誰なのかを言って差し上げることはできませんが、この者たちのうちの一人が私を襲撃し、現場で直接捕まえ・・・と、ユージン。
一体、こう写真を撮ったということは、お父様の友人ということなのに、貴下をどうして?と、エシン。
最も簡単な解釈は、これらの内の誰かが友人を裏切った状況です、明らかになることがあれば教えて差し上げますと、ユージン。
お願い、私が両親について尋ねることができる者が現在ではその者が唯一でと、エシン。
私がお嬢様を見て、我を張る時の目つき、強情さを出すときの口元が、二番目の若様にまさに似ていて、私がしばしば驚いたのではないですか・・・と、ハマン宅。
寒いです、いつもある空はどこにも行きませんので、昼の間にご覧くださいと、アボム。
夜空を見上げているコ・サホンは、私がどれだけ更に生きるのだろうかとつぶやく。
そんな事をおっしゃらないでください!千年万年生きなければ!と、アボム。
明日、紙物鋪(ムルポ:지물포)にちょっと行ってこい、買うものが多いので荷物持ちを誰か一人連れていき、帰り道でヒソンのこともちょっと調べてと、コ・サホン。
日本の第一銀行の紙幣を「して差し上げます」に持ち込む男。
日本の金は日本の銀行へ行って変えてくださいと、突き返すイルシク。
「日本の金謝絶」との張り紙を見せ、日本の金は両替しないと、チュンシク。
どうしてです?と、男。
胸に手をやり、愛国心ですと、イルシク。
愛国が米になるのか?肉になるのか?と言い、ツバを吐いて去っていく男。
チンゴゲで日本の金が通用しているのを見て、戦争が近づくのを感じたイルシクは、金の価格を調べるようにとチュンシクに告げる。
両替に来た荷物持ちはアボムの同行者だった。
お前は最近すごく怪しいぞと、アボム。
トンメに対して、江原道で義賊を見張っている部下をどうするか相談する部下。
山里では目立つというのがその理由だ。
義賊は外部との接触を遮断しているということで、組織を守るその動きを褒め、そのまま生かしておくかと、トンメ。
ヒソンがグローリー・ホテルに戻ってくる。
キーは後で受け取る、急ぎでと、ヒソン。
こちらの方が急ぎのようです、さっきからルームにお客様がお待ちですと、ボーイ。
部屋で待っていたのはコ・サホンだった。
こうしておいでいただいてるのも知らず、心苦しく申し訳ございません、礼からお受けくださいと、ヒソン。
そうだ、適切な場ではない、主人の許可無く入ってきていたと、コ・サホン。
いいえ、洋式で不便かとと、ヒソン。
新式の見物も耐えさえしたと、座りなさい・・・お前が朝鮮に戻ったという話を聞いた、家にもやって来たと、エシンも見てと、コ・サホン。
法度を破ることだと知らず、申し訳ございませんオルシンと、ヒソン。
叱るのではない、よくやったと・・・お前が、なぜ留学の道に上がり戻らないのか、よく分かる・・・お前の祖父の陰から抜け出そう逃げもした留学の道だったのも、私はわかる・・・エシンとお前を婚約させたのも、それでだった・・・お前がそんな欠点を持つ子で・・・なのでもうエシンを連れて行けとコ・サホン。
別に情人がいるのかと、エシンと話したことを思い出しつつ・・・申し上げて恐縮ですが、私はその女人が気に入りません、笑うのも、歩くのも、眼差し一つ、指先一つ、何一つ皆、気に入りませんと、ヒソン。
わかっている、その子の性格で婚姻を壊そうとしているだろうし、冷遇もしただろう、刺々しい言葉も躊躇なく言って・・・だから、そのすべてのことを覆い隠せというのだ・・・
もしかして私になにか起きれば、その子をきっと守ってくれというお願いで・・・どうにも私が、時間が多くはないようだな・・・そうしてくれないか?と、コ・サホン。
馬上でコ・サホンとすれ違うユージン。
アボムは顔を背け見つからないようにする。
公使館に戻り、コートを椅子にかけるユージン。
風車が落ちる。
島国日本が自国の貨幣で朝鮮の物資を争取しようとしている、物資を争取すれば、即ち民の苦熱を見ることであり、また、国の主権を危うくするので・・・昨今の衰退にこの国のソンビたる者として、どうして沈黙するだろうか・・・故に、今月は会合を通じて志を集めようとし、草野に埋まった君たちは、漢城に上京し力を貸してくれることを願う
コ・サホンは檄文をしたため各地のソンビ(儒者)に送る。
けれどその文は郵遞司(ウチェサ:우체사)のユン總辦(チュンパン:총판)の知るところとなり、イ・ワニクに渡される。
思っても見なかった年寄りが自分の足首をつかもうとしているを知り、頭が痛いイ・ワニク。
とりあえず誰も見ないように燃やせと部下に命じる。
また、コ・サホンの号が松柏(ソンベク:송백)ということで、松の木のもとに屍を埋めてやると息巻く。
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