お嬢様がお前を助けた?お嬢様が現場においでだったということか?と、スング。
薬房の近所だったのでそう推察します、確かに銃の腕もお嬢様で、一つ異な事はお嬢様と一緒にいた男です、一戦交えられた朝鮮人のような領事代理、その男でした・・・私を知って助けたのかわかりませんが、お嬢様に感謝しているとお伝え下さい、私は生前にお会いできるかわからないのでと、ソア。
これまでご苦労だった、私がきっと伝えると、スング。
漢城での活動はもう危険になったので上海に行けと、ファン・ウンサン。
大切にせずにガンガン使えと、金子を渡す女将。
皆さんありがとうございます、どうかお体に気をつけて、同士達と、ソア。
彼女は辛未洋擾(シンミヤンヨ:신미양요:1871)時に、スングが父のために積んだ墓の隣で、自身の亡き父のために泣いていた少女だった。
ソア、我々はまた会うだろう、だからこれが別れでないことを肝に銘じろ、我々は我々が思っているより遥かに強いかもしれないと、ファン・ウンサン。
はい、大将様と、ソア。
エシンにしきりに近づいてくるユージンに、目的があるようだと推測しているスング。
窯にもやって来た、私が思っている人物であれば・・・おそらく朝鮮全体に恨みがあるはずなんだがと、ファン・ウンサン。
公使館に一度行かねばならないでしょう、あの者から受け取る酒代もあってと、スング。
無事に出ねばならないのだが、陛下がどうなさるか・・・と、ファン・ウンサン。
オレは王を信じないと言ったろ!両国公使館が出たって、無事に出てくるでしょ・・・自分の民を捨てた王、オレも捨てて久しいと、スング。
王を捨てたやつが、国をどうして救うんだ、こいつ!と、ファン・ウンサン。
逆賊になろうと!国が残っていてこそ、オレの手で壊せるんじゃないか!と、スング。
そうだな、ハハと、ファン・ウンサン。
便殿。
陛下、朝鮮の者たちがアメリカ軍と手を組み、無差別な銃撃で、罪のない日本の皇軍に危害を加え・・・と、日本公使ハヤシ。
陛下、怪我を負ったと主張する軍人は、まったく無実ではなく、むしろ、今回の銃撃事件の唯一の加害者ですと、カイル。
ご覧の通り、両国の立場ははっきりと違うので、朝鮮と日本は合同で調査を実施し、深層の把握を・・・と、ハヤシ。
時間の浪費です、目撃者が多く被害者と加害者が明らかな事件です、陛下と、カイル。
なぜ遮るのですか?と、ハヤシ。
あ、不快に思ったのなら、すまない、私は助けたかった・・・後日この瞬間が恥ずかしいかと・・・と、カイル。
なんだと!!!と、ハヤシ。
ハヤシ公使!酔っ払った日本の軍人が、朝鮮の無辜の民を二人も殺したと、朝鮮人二人の死が、日本軍一人の負傷より足りないと思っているのか?と、高宗(コジョン:고종)。
彼が酒を飲んでいたのは事実ですが、彼は休暇中でしたと、ハヤシ。
日本は休暇中にも銃を携帯するのか!と、高宗。
陛下、事態を直視なさってください、アメリカが西洋の大国だからと肩を持たれるのなら・・・と、ハヤシ。
日本公使はしっかりと聞け!事件を目撃したすべての者の陳述が、一途に日本軍を指している・・・日本軍は他の国の者と、罪のない民間人を銃の乱射で殺しても、謝罪の言葉たった一言もなく、自らの手の傷がより痛いと言う、それなのにそなたは、私がアメリカの味方につくというのか?・・・
外部大臣イ・セフンは警務庁に伝えよ、大韓帝国の無辜の民を殺した日本軍を、大韓の法で処理する・・・アメリカ軍の某は本日釈放し、日本軍の某は死罪を下し教書を詔せよ、刑執行は日本が行い、大韓警務庁は事を参観せよ・・・朕が施す最後の慈悲だと、高宗。
恐悦至極にございますと、ハヤシ。
ユージンが釈放される。
ユージン、怪我が深いのか?と、カイル。
大丈夫だと、ユージン。
病院から行こう、お前を撃ったやつ、オレが殺してやると、カイル。
オレはほんとに大丈夫だ、ホテルに行けよ、オレは公使館に行って確認することがあるんだと、ユージン。
何の確認?今回のことの報告書のせいでそうなのか?気にするな!と、カイル。
それなら・・・書かなくていいか?と、ユージン。
オレが言うのは、ボチボチ書けというんだよ・・・お前、ところで、朝鮮の皇帝に会ったことないだろ?オレは会ったじゃないか、ファッションがいいな、龍が描かれた金色のコートがかっこいいって、それも買うことができるか?と、カイル。
一度買ってみろ、どうなるか・・・次にはお前があそこから出てくるさと、ユージン。
Ha!Oops!と、カイル。
警務庁の前に籠を付けていたエシン。
その籠に気づくユージン。
ゆっくりと横を通り過ぎる。
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