コ・サホン宅のお嬢さんの籠だと言っても止められてしまう。
どこで恐れもなく降りろだと!狂ったのか!と、抗議するアボム。
上から言われてと、事情を説明する警務庁の兵。
行廊アボム、籠を下ろせと、エシン。
そして出てくる。
確認する兵。
その様子を眺めつつ、もしかしてそれが、私の婚約者なのか?と言ってた、ヒソンの言葉を思い出すユージン。
こんな顔を見てないかと、人相書きを見せる兵。
こんなきれいな顔で何の罪を犯してこんな夜に大騒ぎなのですか?と、ハマン宅。
朝鮮人としての矜持を捨てて芸者として仕事をしていたと説明する兵。
寂しいことだなと言って、再び籠に乗るエシン。
薬房で先日のことを思い出しているエシン。
混乱しているので、ここにこうしていては!と、ハマン宅。
わかってるわ、私はこうしている時ではないなと、エシン。
済物浦(チェムルポ:제물포)へ行く準備に入る。
朝鮮女め!と、津田が死刑になり、高宗がアメリカの機嫌取りをしていることに憤っているハヤシ。
公使館が出れば外交問題になるので、トンメに頼みに来たのだ。
警務庁の動きで陸路は塞がれたので、船で上海に行くだろうと推測し、済物浦へ行けと言う。
前金を払ってくれ、嫌ならほかをと、トンメ。
男を暴行するトンメ達。
4日後に女ひとりを乗せることになっていると、白状する男。
若い女じゃなく男のはずだが?と、トンメ。
本当ですと、命乞いをする男。
こいつの言うとおりだ、4日後の午の刻、どこに来ると言っていたので?ナウリと、トンメ。
アメリカ公使館前。
スングが銃を突きつけられている。
朝鮮人の外見のアメリカ軍に会いに来た、中に伝えてくれと、スング。
酒代を受けに来たと、スング。
砲手だったのか?と、ユージン。
掘っ立て小屋にアメリカ軍が行ったり来たりしたって、そちらだったようで、知ってやって来たんじゃないですと、スング。
その掘っ立て小屋の主人のチャン砲手がそちらで?と、ユージン。
腕は銃傷で?と、スング。
その芸者は無事で?と、ユージン。
その芸者が誰で?と、スング。
そちらが上なので?と、ユージン。
何があったので?と、スング。
負けた、じゃなくて、いくらだ?酒代?と、ユージン。
お嬢様の周辺をぐるぐる回ってる理由はなんですか?と、スング。
お嬢様だと?私といるときは男だったんだが、少なくとも外見はと、ユージン。
こうも全てご存知なら、私がナウリを生かしてはおけないんだけど!と、銃口を向けるスング。
その芸者、どうして助けたので?と、続ける。
師匠と弟子がよく似ていると、ユージン。
私が冗談でも言っているようか?と、スング。
使えないはずだと、ユージン。
そして、先日拾ったスプリングを見せる。
どうしてその女人の周辺の男たちは、みんなこうして私を殺せなくて苛立つんだ?どうして私は助けることだけしてるのに、朝鮮に戻っていつもと、ユージン。
そうだから尋ねるのです、朝鮮の外見だが、あなたはアメリカ人だ、辛未年(シンミニョン:1871年)に、あんたたちが朝鮮にどんな事をしたのか、私は全て見た人です・・・我々について全て知っているのに、捕まえて追求をせず、どうして助けているのかって!と、スング。
私の勝手だ、助けても大騒ぎか?と、ユージン。
フン、アメリカ軍が朝鮮人を、何の意味もなく助けるはずがと、スング。
追求はそちらがしている、いま・・・酒代を受け取りに来たなら、酒代を受け取って行ってと、ユージン。
くださいと、スング。
いくらです?と、ユージン。
言うなりにくれるので?すごく高いはずだけどと、スング。
汽車で済物浦に向かうムシン会。
先日、トンメたちに白状していた男もいる。
ハヤシが送ってきた男を見破るトンメ。
3等室にいた商人たちが一人もいないことに気づき、撤収して1時の列車で戻る、ハヤシがはめられた、あの女を逃がすことになると、トンメ。
ふいに銃声が響く。
それにつられて、砲手を捕まえようと動き始めるムシン会の面々。
列車に乗れとのトンメの声はもはや届かない。
銃撃戦が始まる。
エシンも屋根の上にいる。
トンメに銃口を向けるも撃つことができない。
電話を探すトンメ。
電話機を破壊するエシン。
その砲手を追いかけ始めるトンメ。
その芸者、まだ大丈夫ではないと、スング。
どうしてここでこうしているんだ?と、ユージン。
済物浦が餌だと気づいた瞬間、ムシン会は陸路を追うはずだ、幸い汽車は一日に2度しか運用されていない、ムシン会は足止めを喰らい汽車を逃すはずだ、その間に我々は陸路で漢城を抜け出さねばと、スング。
そんな計画、どうして私に話をするので?と、ユージン。
アメリカ軍と軍属は捜索されないから、助けてください、無事に漢城だけ抜け出させてくださいと、スング。
私の何を信じて?朝鮮人を誰であろうと助けるはずが・・・と、ユージン。
自ら腕を撃ってでもその子を助けたではないか!と、スング。
間違ってる、私が助けた女人はその芸者じゃない、コ・エシンさ・・・私がとても高い酒を借りたな・・・それならもう、その芸者を助けるべきかと、ユージン。
カイル、まだその旅行に行きたいか?と、ユージン。
当然だろ!と、カイル。
イム・グァンスが諸々の準備をする。
けれど、通訳は自分がいるのに他を求めると聞き残念がる。
個人的な旅行だ、この仕事はお前の仕事じゃないと、ユージン。
私が考えてみたのですが、ナウリと、イム・グァンス。
また何を?と、ユージン。
警務庁が漢城を抜け出す道を塞いで芸者を探しているでしょう、なのに、こんな時期にちょうど、カイル・ナウリが旅行に行くといいます、それも知らない男とともに同行されて、確かに、その男をお助けするのでしょう?それなら当然に私の仕事ではないですか?と、イム・グァンス。
そなたがどうして?と、ユージン。
朝鮮人だからです・・・ここにいらっしゃるその誰よりも私が朝鮮人なのです、だから、私だけをお信じくださいと、イム・グァンス。
うなずくユージン。
体に気をつけて、無事に到着するよう祈ってると、ユージン。
ありがとうございます、それと、先日ナウリの部屋を探ったこと、申し訳ありませんでしたと、男装のソア。
そちらだったのか?と、ユージン。
どうして私をお助けになるのでと、ソア。
朝鮮が遅く滅ぶ方に歩もうかと・・・と、ユージン。
朝鮮人の出で立ちで現れ・・・朝鮮の旅行は神とともにと、カイル。
体に気をつけてと、ユージン。
心配するな、これはオレの詩の2番目の文章だ、Let’s Go!と、カイル。
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