検視結果をユージンに話すマツヤマ医師。
胸部と足に一発づつで、銃を専門に扱う者ではなく、かなり背が高い者だとの見解だ。
それに対するユージンの見解は異なっていた。
ほんとうか?本当かと聞いているんだ、逃げられないように足にまず一発、座り込んだところに近づいて、上から下に、胸部にもう一発・・・近づいて撃ったのは精度を上げるため、そして犯人も腕を撃たれたと、ユージン。
犯人が撃たれたとどうして分かりますか?と、マツヤマ医師。
オレが撃ったからだ、あなたが手当をした、どうだ?・・・解剖の鑑定書は書き直したほうが良い、でないとあなたを殺すかも知れないから・・・それから、この方の亡骸は、髪の毛一本触らずにおいておけ、ところかまわず葬ってはいけない人だからと、ユージン。
コ・サホンの言葉を思い出しながらエシン宅へ向かうヒソン。
そこで、ある男を見かける。
キム・ヨンジュだ、
ちょっと、どうして他人の塀をそう?ひょっとして私達、顔見知りじゃないですか?グローリー・ホテルで見たようだけど、キム・ヒソンですと、ヒソン。
人を見間違えましたねと言い、去ろうとするキム・ヨンジュ。
ヒソンは手を掴んだものの、振りほどかれる。
何だろう?この臭いは?ちょっと!ちょっと止まってください!私は気になることを我慢できなくて!と言い、追いかけるヒソン。
振り切られた上に、外でこう会って嬉しい!と、女人に引き止められる。
アメリカ公使館の執務室。
ナウリ、朝鮮警務庁から公貼(コンチョプ:공첩)が来ましたと、イム・グァンス。
捜査に関わることなのですか?と、ユージン。
そうだと見ることもできますが、読んでみます・・・と、イム・グァンス。
その内容は、アメリカ人宣教師が私利私欲で玉璽を偽造し利得を得ようとしたというものだった。
ユージンは最後まで聞かずにイ・ジョンムン宅に乗り込む。
この夜に何の?と、イ・ジョンムン。
どうして捜査を終結するのですか?アメリカの一個人が私利私欲を満たすために、朝鮮の皇帝の文書を偽造したというバカな話は、また、どこから出てきたのですか?ク・ドンメは真犯人ではありませんと、ユージン。
すでに終結した捜査で、朝鮮の事だからもう帰れ、ク・ドンメは今回は誣告したとしても、いつかはそうなる者で、出張るな、
その宣教師もそれを望むはずだと、イ・ジョンムン。
イ・ジョンムンの胸ぐらをつかみ・・・恐れもなく知ったふうにするな!その方が何を望むのかは、私がもっとよく知ってるから!ヨセフが私に会いに公使館に来た日は、皇帝の行幸があった・・・
行幸の時間に合わせなければならず、私を待つことができず急いでいただろうし・・・皇帝が アメリカ人宣教師に密かに会うことは、たったひとつです・・・密書・・・彼は朝鮮を助けて死にました、彼をこう不名誉に死なせてはいけないというのです!と、ユージン。
たとえ君の推論が合っているとしても、変わることはないな、アメリカ人!ここで止まらなければ、君の命も危険となるだろうしとイ・ジョンムン。
朝鮮を去る時も、朝鮮に戻ってきた後にも、私はただの一瞬も、朝鮮に脅威を受けなかったことない・・・ク・ドンメはアメリカ公使館に引き継ぎます、ヨセフの名誉を探す時まで、捜査は続くということです・・・力のない朝鮮が阻んでみるなりと、ユージン。
ホテルに戻ったユージンは、カイルを訪ねる。
どうしたんだ?顔はどうした?と、カイル。
助けが必要だ、難しいことかも知れないと、ユージン。
オレの詩の3番目の文章なのか?言ってみろ、オレが簡単にやってみるさと、カイル。
事件の継続捜査を自分が決定したと、カイル。
私が最終決定権者だ、日本と外交的問題が起きたら責任は取れるのか?どうして軍が出るんだ?と、アレン。
朝鮮でアメリカ人が死んだ事件に日本も出るのに軍はどうしてダメなんだ?あなたが選択できることは2つだ、書類に署名をしっかりするなり、私より銃をより上手く撃つか、選択しろ、医師両班と、カイル。
コ・サホンが指示して、カネを受け取ってアメリカ人を殺したとの内容の陳述書に手決させようとしているチョン警務使。
兵が右手の縄をほどこうとしている。
その手を放した瞬間後悔するだろう、度胸を示せ、むしろ手首を切ろ、あ~、手首を切っても腕が自由だから、結果が同じかな?と、トンメ。
ビビっている兵。
おい!バカ者共が!お前ら二人ク・ドンメをつかまえて、お前は早くはずせ!何をしてる早くはずせ!と、チョン警務使。
そこにユージンが乗り込んでくる。
こう、こちら側においでになるとは知りませんでした、ナウリと、トンメ。
行きましょう、歩けますか?と、ユージン。
座れますか?と、ユージン。
抜かれたのに、再び閉じ込められるとは知りませんでしたと、トンメ。
今から問うことに答えてください、その日、キム・ヨンジュの部屋をどうして探られたのですか?と、ユージン。
その者が真犯人ですか?と、トンメ。
それと関係なく、あなたの答えにより、私があなたを犯人に仕立てることもできると、ユージン。
フッ、こうなさるなら、警務庁にそのまま置いておいてください、ちょうど住み慣れたところなのにと、トンメ。
もう一度送ることもできてと、ユージン。
つれないですね、その者がお嬢様宅の周辺をぶらついていて、部屋を探ってみたのです、正確には、その宅がコ・サホンオルシン宅で合っているのかと尋ねたのです、 ここはアメリカ人のナウリも知っているところでと、トンメ。
誰から聞いたのです?と、ユージン。
事件と関係のない者ですと、トンメ。
もしかして、お嬢様に関する情報を報告を受けているのですか?と、ユージン。
キム・ヨンジュは見つかりましたか?と、トンメ。
報告した者があなたの仲間ですか?と、ユージン。
日本で逃走しとき、隠れ家にした場所が数箇所あります、辺鄙なところにあり、女一人で住んで、男が出入りしてもおかしくないそんな所、例えば、朝鮮では居酒屋ほどにはなるか?と、トンメ。
ついに私の質問には答えないな、誰に報告を受けのか尋ねているのにと、ユージン。
うちの子たちより、先に見つねばなりません、ご存知のように子たちが学がなく、前後なくすぐ殺してしまうやつらでと、トンメ。
それでは私を応援しなければ、その者が死ねば、あなたは出られないからと、ユージン。
キム・ヨンジュではなくナウリです・・・私がイ・ワニクならキム・ヨンジュを捕まえるのではなく、ナウリを殺そうとするのですよと、トンメ。
は~、あなたの男たちをちょっと巻き込んでみるつもりはないですか?と、ユージン。
私はまあ、ナウリが変事に遭うのも悪くはなくてと、トンメ。
門の前は武装したアメリカ軍たちが守るでしょう、でたらめな事をしないように望むと、ユージン。
コメント
すみません。ちょっと気になるので。ハヤシ「行使」や清の「行使」となっているのが気になります。原語は分かりませんが、「公使」ではないかと思うのですが。頻出する肩書きなので。こちらがまちがっているかもですが、愛読していて気になるので書かせていただきました。
修正しました!