ユージンがフランス製パン所に来ている。
以前手に入れた地図の宛名が製菓店だったのを思い出すユージン。
何か更に必要ですか?と、店主。
どうやって怪我したんです?と、ユージン。
ただパンを作ろうと、それをどうして聞くのです?と、店主。
小麦粉がこう危険なものだとは知らず・・・コ・サホンオルシンの四十九日の時は、店のドアが閉まっていたのだけれど?と、ユージン。
物が入ってくる日で閉めたのです、そのパンの材料が元々貴重なもので、月に一度入って・・・なに?問題がありますか?と、店主。
問題ない、パンはとても美味しい・・・連絡を待っていると伝えて下さい、その女人にと、ユージン。
(洋服を着て顔を覆うと私たちは、顔も名前もなくただの義兵よ、それで私たちはお互いが 必ず必要なの・・・お祖父様には残忍だけど、そのように明るく熱くなり、消えようとする、 花火として・・・死ぬことは怖いけど、私は、そう選択したのよ、エシン)
私にはコ家エシンなんだが、君たちには誰なのかわからないと、ユージン。
(海よりも遠い道がそちらだと・・・けれど、 そのすごく遠い道をお行きになると・・・結局行く道なのであれば、お嬢様がお行きになる道がどこでも、必ずそこに立っていてください・・・と、スング)
そんなスングの言葉を思い出しつつ、伏し目がちに歩いているユージン。
私を探すのであれば、こちらですとの声。
洋服を着たエシンが現れる。
元気でしたか?この間仕事がちょっと多かったのですと、エシン。
本当に憎いのだけど、とても恋しくて、会いたいたびごとに憎いのだけどと、ユージン。
それで忘れられたら、それもまた大丈夫です・・・その言葉を伝えに来ました、ひょっとして、私の便りを待っているかと思っい、もうこれ以上は待たないでと・・・と、エシン。
それが今・・・最後まで待っている人に?と、ユージン。
朝鮮はさらに危うくなり、私の家門は根こそぎ壊れました、私の世界には、これ以上むなしい希望も、よりばれるロマンもないです・・・私はもうこれ以上は貴下と並んで歩くことができません、だから、いまは、各自の方向に遠ざかりましょう。
私が捕まえれば、どうするのです?と、ユージン。
行かなければ、同志たちが待っていますと、エシン。
私は、私の待ちは、意味がないのですか?私が立っているのではなかったのですか?私が待つことではありませんでした・・・どこでもいいです、お行きなさい・・・君が行く方向に、私が歩きますと、ユージン。
私はあなたが生きることを望むのですと、エシン。
私も私が生きようとこうなのです、会わなければ死ぬようで・・・そして知っているのか分かりませんが、私に世話になったことを一つも返していません、踏み倒そうと思わないで下さい、あなたがどこにいても、私がすべて探して受けるだろうからと、ユージン。
返します、どこにいても受けに来て下さい、お便りしますと、エシン。
グローリーホテルに戻るユージン。
おかえりなさい、申し訳ありませんが、すぐにルームを確認していただかなければなりませんと、ボーイ。
何かあったのですか?と、ユージン。
賓館に泥棒が入って大騒ぎです、大佐様のルームでもなにか失くなったとおっしゃってと、ボーイ。
私の部屋からはただオルゴールだけが消えたんだと、モリタカシ。
確認してみると、ユージン。
お前はなくなったものがないようだが、確認する必要があるのか?と、モリタカシ。
お前が知らないで言うんだが、ここでオレが最も大きなものを失ったと、ユージン。
オルゴールはエシンが手に入れていた。
それを持ってどこかへ発つ様子のエシン。
お前なの?お前が手伝ったの?と、ヒナ。
何をですか?私ではありません、私は知りませんと、スミ。
何だって知らないの?知らないって、何なのか知っていて違うって?と、ヒナ。
スミは各部屋から少しずつものを盗み偽装していた。
すみません、奥様、私が手伝いました、けれど、犯人が誰なのかは、申し上げられませんと、スミ。
誰なのかはすでに知っているわ、物はどうしたの?バレないために、早く燃やさなければ!と、ヒナ。
物を燃やしているヒナ。
そこにユージンがやって来て・・・燃やすものが更にあると思って・・・気を使うもののようでと、ユージン。
死体検案書だと確認して・・・これをどのように処理すればいいか困っていたのですが、ありがとうございますと、ヒナ。
父上のことは、遺憾ですと、ユージン。
犯した罪が多いので、避けられない結びでしょう・・・祖国も名誉もなく、子に最後まで恥ずべき父親として・・・そんな悲しい結びというのです・・・ご友人にはお会いになられましたか?いらしたようなのですが?と、ヒナ。
また去りましたと、ユージン。
そちらもハッピーエンドではないのですねと、ヒナ。
武官学校。
教官様、イ・ワニクの訃告を見てきました、そして、気づきました、昨今の朝鮮に敵がイ・ワニクだけいるのではないということをです・・・また受け入れて下さい、教官様・・・朝鮮のために、より大きな復讐をしようと思いますtお、イ・ジュニョン。
一つの世界がくずれて、より大きな世界に進むのか?お前たちも?と、ユージン。
他の二人の学徒も受け入れてくださいと言う。
そうだな、練兵場から回らないとな・・・と言い、学徒たちを走らせるユージン。
懸命に練習に励む学徒たち。
季節は巡る。
上達に笑みを浮かべるユージン。
硬貨を数え・・・3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、半年・・・それでも三ヵ月分をより受けたなと、トンメ。
1904年1月のことだった。
夜中。
通行禁止の声が響く。
テラスに出て、エシンのことを思い出しているユージン。
ハヤシ公使が朝鮮に戻ってくる。
出迎えるモリタカシ。
ついに、日露戦争だ、モリ大佐・・・あ、もう朝鮮駐箚軍司令部司令官かな?と、ハヤシ公使。
まだ辞令を頂いていませんと、モリタカシ。
固く握手する二人。
米の値段は金の値段と言うほどに、インフレが進んでいる状況を憂いている民衆。
米だけでなくお茶屋・タバコ・絹なども値上がりしているのだ。
外国の公使館の家族も引き上げている。
ある男は、清国の海で日本がロシアの軍艦を殲滅したとの噂を口にする。
一理あると、戦争の気配を納得する女。
ヒソンが発行する新聞の号外を配る子どもたち。
それを手にするイ・ジュニョン。
「1904年2月9日、日本軍が仁川済物浦(チェムルポ)海上で、ロシアの軍艦2隻を奇襲撃沈」
他国が領海で戦うことに憤る学徒。
落ちていた号外を手にするヒナ。
そこにやって来るヒソン。
結局、露日戦争が勃発しましたね、どこが勝つでしょう?日本?ロシアと、ヒナ。
どちらが勝っても、朝鮮は、やるせなくなりそうですねと、ヒソン。
朝鮮も泣くことよりも噛み付くことを選択するべきでしょうにと、ヒナ。
おそらくこの戦争は、アメリカがどちらの国の側に立つかによって、勝利が決定されるでしょうと、ヒソン。
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