この事案は全面的に陛下が責任を負わなければなりません、この機に皇位を皇太子殿下に譲位なさって、一線からお退ぞきくださいと、イ・ワニョン。
貴様!!お前たちが恐れもなく朕を辱め、一国の王に仕えているというのか!と、高宗。
今がどんな世の中なのか・・・(銃を向け)・・・陛下はご存知ありませんと、イ・ワニョン。
イ・ワニョンに銃口を向け・・・陛下、私に殺せとお命じください、それで殺しますと、スング。
日本軍が軍靴のままなだれ込んでくる。
銃・剣を収めよと、高宗。
陛下!と、スング。
譲位すると、高宗。
こいつを捕まえろと、日本軍。
摠管の襟一つも触れるな!王位は差し出してやったが、彼は差し出さぬぞ!と、高宗。
ニューヨーク。
出所するユージン。
ミュージックボックスの店を眺め教会へ行く。
ヨセフの遺品だろうか、また、ヨセフの友人なのか、老人に聖書を手渡す。
ありがとうと、老人。
私の父、ヨセフの父であられる神様、祈らない者の祈りもお聞きですか?と、心の中でつぶやくユージン。
思い描いていた未来とは違い、噴水のそばにはエシンはいなかった。
私の全ての歩みに、共にあられましたか?私の全人生をそのように揺さぶった理由が、本当にお有りだったのですか?
コロンビア大学に行きたいという東洋人に声をかけられるユージン。
朝鮮人ですか?と、ユージン。
あ、朝鮮人ですか?他国でこのように同輩に会うのでとても嬉しいですと、男性。
ついてきて下さい、そちらに歩く途中でと、ユージン。
あ、はい、ありがとうございますと、男性。
ニューヨークに来られてどれほどになりますか?と、男性。
再び来たのは3年前ほどで・・・朝鮮の消息などを教えてくださることはできますか?その間の消息を知らなくて、露日戦争はどうなりました?と、ユージン。
3年ならよくご存じないですね、露日戦争は日本の勝利に終わりました・・・それにより、乙巳年に大韓は日本と条約を結び、事実上、主権を強制的に奪わたのです・・・統監府が設置されて、大韓帝国の通信は、日本の命令と許可の下行われています・・・
けれど、アメリカが大韓と真っ先に手をとっておいて、その手を一番最初に放し、大韓から公使館を撤退させました・・・大韓のこんな状況を知らせるために、多くの同胞らが努めていますと、男性。
着きました、この方向にまっすぐ行けばいいですと、ユージン。
ああ、ありがとうございます・・・あの、失礼でなければ、このようお会いしたのも縁ですので、お名前を伺ってもよろしいですか?と、男性。
チェ・ユジンですと、ユジン。
アン家チャンホですと、アン・チャンホ。
朝鮮は簡単に屈服しないはずです、朝鮮を守る者たちがいます、義兵たちがと、ユジン。
私も彼らのうちの一人ですと、アン・チャンホ。
※安昌浩(アン・チャンホ:안창호) 独立運動家。史実では1年前の1906年にサンフランシスコから帰国している。
※ユージンが自らチェ・ユジンと名乗りました!
私の父、ヨセフの父であられる神様、私の残りの人生を全て使います、そのすべての歩みを、ただ虚しい希望にもたれたので、
生きてさえいられるようにしてください・・・その理由一つのもと、飛ぶように行きますと、ユージン。
国民新報社を爆破する義兵。
エシンも援護射撃に参加している。
イ・ワニョン大監宅も爆発したと、巡兵。
自分が行かねば!と、チョン警務使。
貼られている人相書きのエシンを目にするヒソン。
キム・ヒソンさんと、チュニョンの姉。
オラボニ(お兄さん)と言えってと、ヒソン。
キム・ヒソンさんがどうして私のお兄さんなんですか?私は下に弟だけ二人です、この女人でしょう?と、チュニョンの姉。
ここに女人がどこにいるんだ?みな義人だと、ヒソン。
ヒソンの胸に手を当て・・・ここに女人がいるわ、キム・ヒソンさんの心にと、チュニョンの姉。
(あなたが他の者を気に入っているのは、とっくに 知っていました・・・とっくに知っていても、無効でした・・・と、ヒソン)
こんな気持でおありだったんだな、こう不憫だったのだなと、ヒソン。
学徒たちが走ってくる。
姉に気づき声を掛けるチュニョン。
また、ヒソンを兄さんと呼ぶ。
何かあったの?どうしてこう走ってるの?と、チュニョンの姉。
王宮に行く道です、皇帝陛下が退位なさると・・・と、チュニョン。
街中に弔意と書かれたものが掲げられ、民が嘆いている。
その様子を橋の上から眺めているヒナ。
朝鮮がすっかり喪家です、一国の君主をそう引きずり下ろすなんて、けしからん奴らだ!と、男。
男は不動産屋で、ヒナをトンメが住んでいた家に案内する。
親分の家なのに誰も手を付けず3年もそのまま空いていたとも。
その家を買うというヒナ。
もっと見て出てくださいと、男。
当時のままかかっていた着物を見て、トンメに対して、浜辺で私より先に死なないでと言った時のことを思い出し涙するヒナ。
満州の阿片窟。
トンメはそこにいた。
コインを握りしめ。
カイルに会いに行くユジン。
ユジン!お前・・・ここにどうして、何してるんだ、入れよ!一旦ビールから・・・いや、抱擁からと、カイル。
久しぶりだなと、ユジン。
ビールを飲み始める二人。
遅くなったが、ありがたかった、カイル・・・オレと彼女を助けてくれてと、ユジン。
オレの4番目の文章だった、最もよく書けた文章でと、カイル。
日本の勤務はどうだ?と、ユジン。
忙しく・・・面白くなかったさ・・・お前、もう言えよ、どうして来たんだ?と、カイル。
オレは再びピクニックに行こうとしてるんだ、朝鮮に・・・本当に、異邦人になろうとするんだと、ユジン。
結局お前の祖国は朝鮮なのか?と、カイル。
オレの祖国はアメリカだよ、オレは軍服を抜いでも相変わらず・・・また再びオレは、オレの祖国を走り出るが、今回は逃げるんじゃなくて・・・出ていくんだよと、ユジン。
どうしても行かなければならないなら一つだけ約束しろ、必ず帰ってくると・・・と、カイル。
約束するよと、ユジン。
今夜はビールがすごく必要だなと、カイル。
ところでだ、前から聞きたかったんだが、お前はどうしてオレと友人をしようと言ったんだ?オレのせいで白人たちとケンカもしたじゃないかと、ユジン。
お前は立派な軍人だったし、お前を苦しめてた奴らは間抜けだったし、それにオレは神を信じてるんだよと、カイル。
いつもありがたかったカイル、オレのボスと、ユジン。
ああ・・・と、カイル。
オレの友・・・オレの名誉・・・神が常にお前と共にあらんことをと、目に涙をためて告げるユジン。
幸運を祈る、ユジンと、カイル。
前にも言ったが、お前は聞いてなかったはずだ、と、カイル。
笑うユジン。
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